カーチェイスの末、恐怖で震える運転手をハグした警察官「誰だって間違いをすることはある」(米)<動画あり>

カーチェイスの末、恐怖で震える運転手をハグした警察官「誰だって間違いをすることはある」(米)<動画あり>

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海外ドラマなどで警察官が銃を突きつけて容疑者を確保するシーンがあるが、このほどカーチェイスの末に停車した運転手は恐怖で震えていた。その様子を見た警察官が銃を下ろし、ハグして落ち着かせる様子を捉えた動画が話題になっている。運転手の女性に犯罪歴は無く、彼女は「恐怖で周りが見えなくなってしまった。本当にごめんなさい」と詫びたという。『New York Post』などが伝えた。


米ケンタッキー州マリオン郡レバノンから、ラリュー郡ホーゲンヴィルにかけて今月10日、車に乗った1人の女性と警察官のカーチェイスが発生した。運転していた女性、ラトリース・カリーさん(Latrece Curry、41)はレバノンにある自宅で夫と揉め事になったそうで、警察に通報していた。しかしラトリースさんは耐えきれなくなってしまったのか、警察官が到着する前に車に飛び乗って逃げ出してしまったのだ。

これに気付いた警察官がサイレンを鳴らして数台のパトカーで追いかけると、ラトリースさんは次第にスピードを上げ、一時は時速140キロを超えていたという。そしてラトリースさんの車が近くの店の駐車場で停車すると、警察官たちは運転席に向けて銃を構えた。当時の様子をボディカメラが捉えており、複数の警察官が銃を構えて「手を上げろ! 動くな!」と何度も怒鳴る様子が映っている。

その中の1人だった警部のジェームズ・リチャードソンさん(James Richardson)は、運転席に座るラトリースさんの顔が恐怖で引きつっていたことに気付いた。ジェームズさんによると「ラトリースさんは震えていて、明らかに怖がっていました」という。

銃を構えながらゆっくり運転席に近づいたジェームズさんは、鍵を開けるように指示した。そしてドアを開けてラトリースさんの様子を確認すると、周囲の警察官に銃を向けるのを止めさせ、自身も銃を下ろした。「ラトリースさんは武器を持っておらず、危害を与えるような人ではないと分かりました。彼女はシートベルトを自分で外すこともできないくらい恐怖で震えていたんです」と当時を振り返るジェームズさんは、ラトリースさんに「君は大丈夫。大丈夫だ」と優しく声をかけて落ち着かせようとした。

ジェームズさんがシートベルトを外すと、安堵したラトリースさんは声をあげて泣きながらジェームズさんに抱きついた。ジェームズさんもハグをして、その背中をさすっている。

ジェームズさんの機転により穏やかに終わりを迎えることができた今回の騒動は、ホーゲンヴィル警察のFacebookに投稿されると「ジェームズさんの思いやりの心に泣けてくる」「この落ち着いた行動を他の警察にも見習ってほしい」「人間性が素晴らしい」など称賛の声が相次いだ。

その後、警察からの逃走と交通違反により拘留されたラトリースさんは「自分が何をしているのか分からなくなるくらい、周りが見えなくなってしまったの。本当にごめんなさい」と謝罪した。

キャリア23年のジェームズさんは、今回のような出来事は初めてだったそうで、「ラトリースさんに過去の犯罪歴やトラブルはありませんでした。彼女はただ、車で逃げるという良くない選択をしてしまっただけです。誰だって間違いを起こすことはあるんです」とラトリースさんを擁護している。

画像は『New York Post 2021年2月12日付「Touching bodycam footage shows cop hugging scared suspect after chase」(Storyful)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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