英語はすべて耳で覚えた 〜フラ・パフォーマー キャロル・ハルヨ

黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(1月5日放送)にフラ・パフォーマーのキャロル・ハルヨが出演。言語の壁と大会出場までの闘いについて語った。

キャロル・ハルヨ

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。1月3日(月)〜1月7日(金)のゲストはフラ・パフォーマーのキャロル・ハルヨ。3。日目は、「メリー・モナーク・フラ・フェスティバル」に向けた闘いについて—

黒木)ハルヨさんはハワイでフラ修行をなさったということなのですが、ハワイに移住なさった当時は、英語はあまり話せなかったということですが。

ハルヨ)ほぼゼロでした。

黒木)どのように勉強なさったのですか?

ハルヨ)勉強はしたことないです。レッスンに行って、耳で覚えました。

黒木)リスニングができるというのはいいですね。

ハルヨ)自分で勉強すれば、ボキャブラリーも増えるし、きちんとお話ができると思うのですが、日常会話であれば、私のレベルでも通じてしまうので、そのまま来てしまいました。

黒木)日常会話であれば。

ハルヨ)最初は苦労しました。外国人の方は、気さくに喋りかけるではないですか。「あなた、そのシャツ綺麗ね」とか、「ピアスかわいい」とか、歩いていても。答えらないので、それが恐怖症でした。

黒木)でも、日本人の方が集まるようなコミュニティにはあまり行かず。

ハルヨ)行かなかったですね。

黒木)なるべく現地の方の英語を耳にする機会を増やしたというのを聞きましたが。

ハルヨ)そうですね。大会シーズンになると、「メリー・モナーク・フラ・フェスティバル」という大きい大会なのですが、それが毎年4月にあるのです。選抜が春にあって、夏明けには大会に向けてのレッスンが始まります。その間、半年以上、毎日6時から夜の10時までレッスンなのです。

黒木)夕方6時から夜10時まで。4時間。

ハルヨ)そうですね。踊り詰めるのです。

黒木)4時間は長いですね。腰を痛めますよね。

ハルヨ)ずっと立ちっぱなしだし。疲れてしまって、日本の方と遊ぶというのもなく。教室に通うだけの毎日でした。

黒木)体力維持ということですね。

ハルヨ)余裕がなかったですね。精神的にも。

黒木)フラの指導は英語なわけですよね。

ハルヨ)はい。私はいつも1人で怒られるのです。

黒木)どんなことを?

ハルヨ)大会の練習になって来ると、大きい体育館を借りて、「あなたはこの位置」とテープを貼り、フォーメーションの練習をします。「右側の人が45度に動いて、左側の人はまっすぐ動く」などと指示されるのですが、そういうことは当然、英語で言われるのです。わからなくて困っていると、「move!」と言われて、「ドン」と押されてしまうのです。本当に恥ずかしいし、しかも、私のミスで、また1からやり直しなのです。

黒木)皆さんにも迷惑がかかってしまうのか。

ハルヨ)そうです。「この人は日本人で英語が喋れないから」という配慮はまったくないです。みんな、「私がいちばん前で踊りたい」、「センターで踊りたい」とメラメラしているので。女子のメラメラ対決なので、「あなたが間違えたから、私たちはまた踊らないといけない」という、そのプレッシャーが1回目は大変でした。

黒木)でも、いい経験ですよね。

ハルヨ)そうですね。だからこそ、いま頑張れるのですが、自律神経失調症にもなりましたし、突発性難聴にもなって、1年目は激痩せしました。人生であんなにプレッシャーを受けたのは初めてでした。

黒木)それでも、いまがあるのですから、相当な努力をなさったのだと思います。

ハルヨ)本当にしました。

黒木)いいですね。「努力をしました」と笑いながらおっしゃるというところが、本当に「努力した」ということを感じます。でも、報われていますからいいですね。

ハルヨ)初めて大会に出場させていただいて、優勝した瞬間は「次、来年も」という感じでしたね。「嬉しい」というよりも、「来年も」という。

キャロル・ハルヨ

キャロル・ハルヨ / フラ・パフォーマー

■東京都出身。カリフォルニア在住。日本・ハワイ・カリフォルニアを往復。
■1995年・フラを習い始め、教室で講師なども務め、ハワイでの大会にも参加。
■1999年・フラを学ぶためにハワイへ移住。
■恩師であるパレカ・レイナアラ・マトスさん率いる「フラ・ハラウ・オ・カムエラ」(ハワイ名門フラスタジオ)でレッスンを受ける日々を過ごす。
■2000年にはフラ界のワールドカップとも言われる最高峰「メリーモナーク」の 選抜チームの一員に選ばれ優勝。その後・2003年まで4年連続優勝を果たした。
■恩師が亡くなったこともあり、2003年の大会出場を最後に独立。「HPOWER Co.(エイチパワーコーポレーション」をハワイに設立し、本場ハワイをはじめ、ワールドワイドにフラ・パフォーマーとして活動。フラ・スタジオの

運営やイベント開催・出演など、多方面で活躍。ボディメイクや美容に関する活動も展開している。

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