子どもの不登校にもつながる「起立性調節障害」、「おねしょ」に効く漢方薬を専門医が解説

「セイメイ内科」院長で漢方薬専門の韋晴明氏が3月16日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。子どもの起立性調節障害やおねしょに効く漢方薬について語った。

※画像はイメージです

子どもの病気にも効く漢方薬

新行市佳アナウンサー)これまでに漢方薬で治療された「意外な症状」の病気はありますか?

韋)私の経験では、お子さんの起立性調節障害とおねしょの例があります。

起立性調節障害の子ども ~循環系の調節ができず、不登校になることも

韋)まず起立性調節障害は、小学校の高学年~中学生に多い病気です。自律神経の異常で循環系の調節が上手くいかなくなってしまうのです。

新行)自律神経の異常で。

韋)立ち上がったときに血圧が下がってしまう、脈拍数が上がってしまうなど、調節に時間が掛かります。そうすると、立ちくらみや長時間立っていられないような症状が起こる。また、朝起きられないことが多く、それがもとで不登校になってしまう場合もあります。

新行)不登校に。

韋)私が経験した例だと、11歳の男の子なのですが、学校の卒業式の練習で立っていたときに倒れてしまった。病院で検査したけれど、大きな問題はありませんでした。小さいころから風邪を引きやすく、虚弱体質だったようです。

「苓桂朮甘湯」を飲むことによって症状が回復し、不登校もなくなった

韋)体を拝見すると、やや小柄な痩せ型で、足が冷たい子でした。

新行)足が冷たい。

韋)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)という割と飲みやすい漢方があり、その子に飲んでもらったところ、まず足が暖かくなって、おしっこがよく出るようになりました。1ヵ月くらいすると頭が軽くなって、だるさが取れてきた。半年くらい経つと学校を休むことはなくなりましたし、長時間立っていても大丈夫になったのです。

韋晴明氏、新行市佳アナウンサー

子どものおねしょに効く「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」

新行)先ほど意外だなと思ったのですが、おねしょ対策にも漢方が効くのですか?

韋)おねしょに関しては5歳の女の子の例があります。毎晩おねしょをしてしまうだけでなく、昼間もおしっこが近くて、我慢できずにおもらしをするため困っていました。おねしょは特に体が冷えると悪化するようでした。

新行)体が冷えることで。

韋)そのお子さんはお腹を触ると、おへその両脇には腹直筋という筋肉があるのですが、腹直筋が妙に緊張して硬いのです。

新行)腹直筋が硬い。

韋)その子には「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」という漢方を飲んでもらいました。飴が入っているため甘くて飲みやすいので、飲めないお子さんはまずいません。小建中湯を飲んでもらったところ、1ヵ月後には昼間のおもらしがまずなくなり、3ヵ月くらい経つとおねしょが減ってきて、週に1~2回失敗するだけになりました。それとともに元気が出て、積極性も出てきたと喜んでいらっしゃいました。

漢方は小さな子どもが飲んでも問題ない

新行)お子さんも漢方を飲んで大丈夫なのですね?

韋)量の調節は必要ですが、漢方は赤ちゃんから超高齢者まで、どなたに飲んでいただいても構わないと思います。ただ、漢方は味がありますので、好きではない方も多いです。どのように飲んでもらうかという工夫はある程度必要かも知れません。

新行)漢方の飲み方として、どんな方法があるのですか?

韋)薬を飲むためのゼリーなども最近は売っているので、そのようなものに混ぜてあげるのもいいと思います。もちろん、オブラートに包んで飲んでもらってもいいでしょう。

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