スマホジャーナリスト・石川温〜5Gになって困ること

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にスマホ・携帯ジャーナリストの石川温が出演。5Gの世界について語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」。今週のゲストは、スマホ・携帯ジャーナリストの石川温さんです。この肩書きはいいですね。スマホ・携帯、何でも知っているということですよね?

石川)ほぼほぼ知っているという感じですかね。

黒木)まず、いま話題の5Gについて、基本的なお話を伺いたいと思います。5Gとは何のことですか?

石川)Gとはジェネレーションの略でして、今回「第5世代」となるので、「5G」になります。わかりやすく言いますと、通信速度がさらに速くなるということです。インターネットを使っていても、動画をサクサク見ることができ、ストレスなくバンバン情報が流れて来るので、かなり快適になります。4Gに比べますと、現状で20倍ほどの速さです。将来的には100倍になると言われています。映画1本が数秒でダウンロードできますので、自宅にある光回線がモバイルで持ち運べるという感じです。

黒木)5Gになったら、携帯で車庫入れができるようになるという話を聞いたことがあるのですが、どういうことですか?

石川)5Gの世界になりますと、車と車、車と人をスマートフォンが通信するようになりますので、それによって車庫入れも勝手にやってくれるようになりますし、低遅延と呼ばれる反応速度がよくなる。要はタイムラグがなくなります。遠隔で車を操作することも可能になりますので、車庫入れもできます。遠隔で車を操縦することも可能になります。

黒木)操縦できるのですか?

石川)はい。人は乗っていないけれど、5Gの回線がつながることによって車が自動運転をして、万が一自動運転の車が止まってしまっても、5Gの回線で遠隔操縦し、その車をまた動かすということも可能になります。しかも、危ない状況になったら離れたところから急ブレーキを踏めば、その車は止まります。4Gの世界ですと、人間が車を止めたいと思っても若干のタイムラグが発生してしまうので、急停車することができません。ぶつかってしまう可能性があるのですが、5Gの場合はタイムラグがないので、止めたいと思ったらすぐに止まってくれる。遠隔で操縦しても、車が運転できるという世界になります。

黒木)ある日、突然3Gになりましたよね?

石川)2000年ごろですね。

黒木)4Gになったときは画期的でした。

石川)そうですね。3Gのころは、メールに写真を付けて送れたり、画面がカラーになって進化したということもありますが、4Gになるとスマートフォンと組み合わされて、SNSが登場しました。5Gになると、単にスマートフォンだけではなく、いろいろなものが通信に乗って来るようになります。車にも通信は乗っていますが、さらに進化した通信が乗るようになるというのが5Gの世界です。

黒木)第5世代になるということですが、衛星の関係なのですか?

石川)新しいアンテナが街中に立つようになります。いまは4G用のアンテナがビルの屋上などに立っているのですが、それに新しい5Gのアンテナをつけることによって、速度がさらに速くなるので、いま街中に一生懸命アンテナを立てている状況ですね。

黒木)5Gのスマホはもう販売されていますよね?

石川)3月から販売されています。新製品に関しては5Gのスマートフォンがどんどん出ていますし、おそらく1〜2年の間にはすべてのスマートフォンが5G対応になります。

黒木)5Gのデメリットはあるのですか?

石川)通信料金が上がる可能性もありますし、ものすごく速くいろいろなデータが流れて来るので、バッテリーが早く消耗する可能性、使いすぎてしまう可能性はありますね。

黒木)なるほど。

ニッポン放送「あさナビ」

石川温(いしかわ・つつむ)/携帯・スマホジャーナリスト

■1975年、埼玉県生まれ。中央大学商学部卒業。
■1998年に日経ホーム出版社(現・日経BP社)に入社後、日経トレンディ編集部で編集記者として、ヒット商品、ケータイなどを取材。
■2003年に独立し、主にスマホ業界を幅広く取材。
■日経電子版「モバイルの達人」を連載するほか、メルマガ「スマホ業界新聞」を毎週配信。YouTubeでは「石川温のスマホ業界ニュース」も配信している。
■近著に『未来IT図解 これからの5Gビジネス』がある。

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