ステイホーム週間、子どもと一緒に映画を楽しもう!

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第824回】

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

5月5日は端午の節句。子どもたちの健やかな成長を願う日です。しかし今回のゴールデンウィークは外出自粛により、旅行やレジャーはお預け。

そこで今回は、自宅で子どもと一緒に楽しみたい映画をご紹介します。

※写真はAmazonより

子どもにオススメ…と言いながら、大人も夢中になれるラインナップ!

まずは、スティーヴン・スピルバーグ監督が手がけたSFファンタジーの金字塔『E.T.』。地球に取り残された異星人と少年の交流を描き、いまなお根強い人気を誇る名作中の名作です。

アメリカのとある森に、異星人の船が静かに降り立った。地球の植物を調査するために宇宙人がやって来たのだが、人間たちの追跡によって宇宙船は逃げるように飛び去ってしまった。しかし、そこに1人の異星人が取り残されてしまう。

森のそばに暮らす少年エリオットは、その異星人を家にかくまうことに。兄と妹を巻き込み、E.T.と名付けた異星人と交流を深めて行くエリオットだったが、異星人の存在を知っているのは子どもたちだけではなかった…。

月をバックに自転車で空を飛ぶシーンや、人差し指と人差し指を合わせるシーンなど、有名なシーンが取りざたされることが多いですが、全編を通して観ると「こんなにも泣ける映画だったのか!」と、新鮮な驚きを覚える本作。

CGやゲームの映像に慣れている現代っ子も、エリオットたちとE.T.の友情に釘付けになることでしょう。

※写真はAmazonより

E.B.ホワイトが書いた名作童話を実写映画化した『シャーロットのおくりもの』。平凡な田舎町を舞台に、農場の娘と動物たちの心温まる交流を描いたファンタジー映画です。

農場を営むエラブル家に、11匹の子ブタが誕生する。しかし、最後に生まれた子ブタは、とても小さくてか弱く、農場の娘ファーンが育てることに。子ブタはファーンにウィルバーと名付けられ、すくすくと成長。農場の他の動物とも仲良しに。とりわけ心優しいクモのシャーロットと仲良くなるが…。

動物はすべて擬人化されて名前を持ち、言葉を話す…という独自の世界観に、子どもも一気に引き込まれること間違いなし。そして本作で描かれている「出会いと別れ」というテーマは、大人でも子どもでも胸に響くものがありますよ。

※写真はAmazonより

真夜中の自然史博物館を舞台に、夜間警備員として働く主人公の活躍を描くファンタジック・コメディ『ナイトミュージアム』。2009年には『ナイトミュージアム2』、2014年には『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』と、続編も公開されました。

ニューヨークに住むラリーは、バツイチで失業中。元妻に引き取られた息子ニッキーの信頼を得るために、彼は自然史博物館の夜間警備員の職に就く。早速、1人で深夜業務を任されたラリーだったが、何やら博物館の様子がおかしい。何とそこは、真夜中になると展示物たちが勝手に動き出す、驚異のミュージアムだったのだ…。

恐竜の骨格模型が館内を歩き、ローマのグラディエーターやカウボーイたちがジオラマから飛び出して戦いを始める。魔法にかかったかのように生き生きと動く展示物たちの姿に、ワクワクが止まらない本作。

外出自粛のこの時期、映画を観ながら博物館めぐりをしている気分が味わえるのも、醍醐味のひとつです。

※写真はAmazonより

最後は、キャサリン・ライアン・ハイドの原作を映画化した『ペイ・フォワード 可能の王国』。孤独な少年のアイデアが殺伐とした現代社会に希望の光をもたらす、ハートウォーミングな感動作です。

社会科のシモネット先生が中学1年生の生徒たちに、ある課題を出す。この世の中を良くするためには、何をしたらいいか?

トレバーは、母親のアルコール依存症に気を病み、近所にたむろするホームレスを気遣う心優しい少年。彼は自分の周囲にいる決して幸せとは言えない人々に思いを馳せ、ある考えを思いつく。それは、受けた親切を他人に贈る“ペイ・フォワード”という行動だった…。

タイトルにもなっている「ペイ・フォワード(Pay it forward)」は、映画の公開から19年経ったいま、新型コロナウイルスの影響で改めて注目を集めている言葉です。

世界を変えるのは、小さな優しさ。世界中が大変な苦境に立たされているいまだからこそ、本作の真意が伝わるはず。“自分のなかの可能性”と向き合うことの大切さを教えてくれる1作です。

 

<作品情報>

■E.T.(1982年日本公開)
DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:メリッサ・マシスン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ヘンリー・トーマス、ディー・ウォーレス、ドリュー・バリモア、ロバート・マクノートン、ピーター・コヨーテ
原題:E.T. The Extra-Terrestrial

■シャーロットのおくりもの(2006年日本公開)
DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
監督:ゲイリー・ウィニック
脚本:キャリー・カークパトリック、スザンナ・グラント
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ダコタ・ファニング、ケヴィン・アンダーソン 、エッシー・デイヴィス、ゲイリー・バサラバ 、ボー・ブリッジス
声の出演:ジュリア・ロバーツ、スティーヴ・ブシェミ、ドミニク・スコット・ケイ、ジョン・クリーズ、オプラ・ウィンフリー、セドリック・ジ・エンターテイナー、キャシー・ベイツ、リーバ・マッキンタイア、ロバート・レッドフォード、トーマス・ヘイデン・チャーチ、アンドレ・ベンジャミン
原題:Charlotte’s Web

■ナイトミュージアム(2007年日本公開)
DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
監督:ショーン・レヴィ
脚本:ロバート・ベン・ガラント、トーマス・レノン
原作:『The Night at the Museum』ミラン・トレンツ
音楽:アラン・シルヴェストリ
主題歌:アース・ウィンド&ファイアー「セプテンバー」
出演:ベン・スティラー、カーラ・グジーノ、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ジェイク・チェリー、ビル・コッブス、ロビン・ウィリアムズ
原題:Night at the Museum

■ペイ・フォワード 可能の王国(2001年日本公開)
DVDリリース デジタル配信中
監督:ミミ・レダー
脚本:レスリー・ディクソン
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケヴィン・スペイシー、ヘレン・ハント
原題:Pay It Forward

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

関連記事(外部サイト)