「出前館」会長・中村利江〜コロナ感染で大きく変わったデリバリーの概念

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に宅配ポータルサイト「出前館」会長の中村利江が出演。現在の「出前館」の仕事について語った。

中村利江

黒木)今週のゲストは宅配ポータルサイト「出前館」会長の中村利江さんです。お届けするものは出前だけではなくて、商品もあるのですか?

中村)基本的には、飲食の出前に特化していますが、商品も少しずつ増えて来ています。例えばコンタクトレンズです。使い捨てコンタクトレンズは「すぐ欲しい」という方がいらっしゃるので、そういうお店も出て来ています。

黒木)ということは、加盟店がどんどん増えているという感じでしょうか?

中村)いままではピザのチェーン店さんとか、お寿司のチェーン店さんがほとんどで、出前というとピザやお寿司というところだったのですけれども、いまはお蕎麦からファストフードまで、どんぶりからハンバーガー、タピオカ、アイスクリーム、フランス料理、和食まで広がっています。

黒木)各地域で配達するわけですか?

中村)そうです。最近、私たちが力を入れているのが、各地域で半径3キロ内を担当する、シェアリングデリバリーです。要はデリバリーをシェアする仕組みです。1つの飲食店さんが配達員を雇われると、コストがかかってしまいます。そうではなく、出前館の加盟店さんの20〜30のお店を私たちが、そのエリアで配達を代行させていただくという仕組みを、いまつくっております。

黒木)他にもデリバリーの会社というのはありますけれど、他社さんとの違いは何ですか?

中村)飲食店さんが心を込めてつくられた食事をきちんと届けたいと思っておりますので、ドライバーについては3時間ほどの研修をさせていただいて、研修に合格した方だけにやっていただいています。これまでは、気持ちよく商品をお届けするということに一所懸命になっていたのですけれども、新型コロナ感染以降は、きちんと消毒をする、マスクをつける。キャッシュレス決済で事前に決済いただいて、お客様のところに非接触で呼び鈴を鳴らし、家の前に置いて、お客様がドアを開けて受け取られたのを見届けてから帰るという、非接触デリバリーをやっています。仕事が忙しいとか、子育て中、介護中の方がすぐ出られないときに、「ピンポンして置いてください」というのは以前からあったのですけれど、いまは感染防止のために、たくさんの方がこの方法を利用されるようになっています。

黒木)すべてキャッシュレスなのですか?

中村)いえ、現金もまだ取り扱っていますが、キャッシュレスの比率は増えています。

黒木)他にこれから考えられていることで、以前と違うことはありますか?

中村)「時間を守る」ということは、20年間こだわり続けて来ました。私たちは、ご注文の前に40分や30分と表示していて、その時間内にできるだけお持ちするということを一所懸命に取り組んでおります。

黒木)時間ですね。配達の手段というのは車ですか?

中村)いえ、バイクと電動自転車がメインです。北海道などは車も使わせていただいています。

中村利江

中村利江(なかむら・りえ)/ 宅配ポータルサイト「出前館」会長

■富山県高岡市出身。関西大学文学部卒業。
■大学在学中、学生を集めて「モーニングコール事業」を立ち上げ。
■卒業後、学生時代からアルバイトをしていた「リクルート」に就職。入社1年目でトップセールスとなり、「最優秀営業マン賞」を贈られる。
■リクルートを2年で退社。結婚・出産を経て1998年に「ハークスレイ」(ほっかほっか亭など運営)に入社。
■2001年に「出前館」の前身である「夢の街創造委員会」の取締役に就任。2002年には代表取締役社長に就任。
■出前館のビジネスモデルは面白いものだったが、開始当初は厳しい状況。しかし2005年に黒字化。2012年11月から現職。
■2020年6月12日付けで会長に就任。

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