東京駅「深川めし」(1000円)〜日本食堂時代からの伝統駅弁!

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

N700A新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・新横浜〜小田原間

日本の新幹線が誕生して55年あまり。
昭和39(1964)年の運行開始時、東京〜新大阪間は4時間かかりましたが、程なく3時間10分になり、2時間49分、2時間半となって、いまや最速2時間21分となりました。
合わせて、列車内での食事もビュッフェ、食堂車、カフェテリアといった設備から、駅の売店や車内販売で「駅弁」を買って、列車に乗り込むのが“基本”となってきました。

深川めし

国鉄時代からJR初期にかけて、新幹線の食堂車などを手掛けてきた「日本食堂」。
この分社化によって生まれた会社の系譜を継ぐのが、東海道新幹線・東京駅などの駅弁を製造・販売している「ジェイアール東海パッセンジャーズ」です。
なかでも、歴史ある駅弁といえば、日本食堂時代から販売される「深川めし」(1000円)!
分社化の際、日本食堂(現・JR東日本フーズ)、ジェイダイナー東海(現・ジェイアール東海パッセンジャーズ)に受け継がれたため、東京駅には2つの「深川めし」があります。

深川めし

【おしながき】
・あさり御飯
・穴子蒲焼き
・あさり煮
・はぜ甘露煮
・油揚げ煮
・海苔
・茄子醤油漬け
・べったら漬け

深川めし

ジェイアール東海パッセンジャーズの「深川めし」は、リニューアルされながらも、発売時の雰囲気を色濃く残しており、懐かしさと旅情を誘ってくれます。
あさりの出汁が効いた炊き込みご飯の上に載った穴子の蒲焼きとはぜの甘露煮が、きらりとテカり、甘いたれの香りと共に箸がどんどん進みます。
江戸時代からの「べったら漬け」も、駅弁の「深川めし」には欠かせませんね!

N700A新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・三島〜新富士間(2018年撮影)

国鉄時代、東海道新幹線に設けられた食堂車には当初、山側の通路に窓がありませんでしたが、昭和54(1979)年以降、順次窓が設置されたことで、食事をしながら富士山が見られるようになり、好評を博したといいます。
その意味でも、食事と車窓は、密接な関係。
やっぱり、旅のお供には「駅弁」ですね!

(参考)リニア・鉄道館公式ガイドブック

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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