『喜劇 愛妻物語』濱田岳&水川あさみ 何とコレ、実話なんです!?

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第901回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、現在公開中の『喜劇 愛妻物語』をご紹介します。

『喜劇 愛妻物語』

日本アカデミー賞脚本賞・足立紳が、自伝的小説を自ら映画化!

『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を、自ら映画化した『喜劇 愛妻物語』。

売れない脚本家・豪太と、夫に絶望している酒好きの超恐妻・チカ。倦怠期真っ只中! セックスレス夫婦の痛快な愛憎劇が繰り広げられます。

『喜劇 愛妻物語』

『喜劇 愛妻物語』のあらすじ

豪太は、大学で知り合ったチカと結婚して10年目。2人の間には5歳になる娘アキがいるが、脚本家としての稼ぎはなく、もっぱら生活費はチカのパート代に頼るばかり。

若いころは豪太の才能を信じて支えてくれていたチカも、いまでは豪太の情けなさに呆れ果て、口を開けば夫を罵倒する日々を送っている。そんな豪太の悩みは、倦怠期でセックスレスだということ。

ある日、豪太のもとに「ものすごい速さでうどんを打つ女子高生」の物語を脚本にするという話が舞い込む。彼はこの企画を実現させるため、そしてあわよくば夫婦仲を取り戻すため、チカを説得して、香川県へ取材旅行に出かけるが……。

『喜劇 愛妻物語』

『喜劇 愛妻物語』のみどころ

まるで甲斐性のないダメ夫・豪太役は、独特の個性が際立つ人気俳優、濱田岳。

「こんなダメな人でも、ひとつぐらい良い部分があるのでは……」と思いながら映画を観ていても、残念ながらイライラが募るばかり!? でも何故か憎みきれない、愛嬌のある男を好演しています。

そして夫に罵声を浴びせながらも、家計のやりくりや子育てに奮闘する不機嫌妻のチカ役には水川あさみ。

速射砲のように罵詈雑言が飛び出す毒舌キャラをパワフルに演じる姿に、「こんな水川あさみ、観たことがない!?」と目を白黒させてしまうほど。

愛憎渦巻く夫婦のやりとりを、コミカルかつ絶妙なかけ合いで見せる2人に注目ですよ。

『喜劇 愛妻物語』

全編を通じて展開されるのは、赤裸々すぎる痴話喧嘩。しかもこの話のベースは、足立紳監督と奥様の実体験というからオドロキです。

さらに本作を世に出すにあたって、足立監督と奥様が自宅で演じながら脚本の手直しをしたり、編集段階で奥様からダメ出しが飛び出したりと、撮影裏話も実に生々しくてディープ。

豪太とチカを主人公にした足立監督の著作は他にもあるので、映画でのシリーズ化も期待したいところです。

みっともなくてカッコ悪くて、でもどこか愛らしい夫婦の物語。あなたも笑って泣いて、笑い泣きして。

『喜劇 愛妻物語』

<作品情報>

『喜劇 愛妻物語』

2020年9月11日(金)から新宿ピカデリーほか全国ロードショー
脚本・監督:足立紳
原作:足立紳「喜劇 愛妻物語」(幻冬舎文庫)
音楽:海田庄吾
出演:濱田岳、水川あさみ、新津ちせ、大久保佳代子、坂田聡、宇野祥平、黒田大輔、冨手麻妙、河合優実、夏帆、ふせえり、光石研
(C)2020「喜劇 愛妻物語」製作委員会
公式サイト http://kigeki-aisai.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

関連記事(外部サイト)

×