「食べチョク」代表・秋元里奈〜「食べチョク」誕生秘話

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に株式会社ビビッドガーデン・代表取締役社長の秋元里奈が出演。運営している産直通販サイト「食べチョク」が誕生した経緯について語った。

秋元里奈

黒木)今週のゲストは産直通販サイト「食べチョク」を運営されている、株式会社ビビッドガーデン・代表取締役社長の秋元里奈さんです。ご実家が農家だったことが、「食べチョク」を立ち上げるきっかけになったとのことですが。

秋元)実家の農業は、私が中学生のときに廃業しました。農地も耕作放棄地になっているのですけれども、きっかけは、やはり実家が農家だったというところが大きいです。親からは「安定した職に就け」と言われていたので、大学卒業後は農業とはまったく関係のないIT企業に就職しました。ふとある日、実家の畑を見たときに、昔は綺麗だった畑が荒れ果ててしまっていて、「何で農業をやめてしまったのだろう」という疑問を抱いたのが、事業構想に至ったきっかけになっています。

黒木)25歳のときにもう、退社なさっているわけですよね。「農業をやっている方々を応援したい」という気持ちだけで、勤めていた会社を辞めて起業できるものなのですか?

秋元)私の実家も、祖父が「継がなくていい」と父に言っていて、親も私も継がなかったのですが、いろいろな農家さんを回ると、同じように「息子には継がせたくない」と言っている農家さんがたくさんいらっしゃるのです。誰かが継がなければ、この人たちのやっていることは、もしかしたら5年後にはないかも知れないと思い、「できるだけ早く、農家さんに貢献できるサービスを立ち上げなくてはいけない」という危機感がありました。早くやりたかったので、会社を辞めることだけは先に決めました。そのときはまだ、「食べチョク」の構想もなかったですし、何も準備はしていなかったのですけれども、とりあえず会社を辞めました。

黒木)「こういうサイトをつくってみよう」というアイデアもなく、最初に会社を辞められたのですか?

秋元)最初は、空いている農地を使ってくれる人にマッチングするサービスを考えていました。

黒木)「食べチョク」の契約を取るために、玉ねぎをつくるところから始めたというお話だったのですが、農業のお手伝いをなさったのですか?

秋元)私自身も実家が農家だったので、どのように生産されているのかということにも興味がありました。そこからお手伝いさせていただくなかで、「いまどういうことに困っているのですか」ということなどを、農作業中に雑談として伺いました。そこで販売先に困っているという話が出たときに、「いまこういうサービスを立ち上げようとしているので、最初にご協力いただけませんか」とお願いしたのです。もちろん、そこで断られることもあるのですが、当初、参加してくださった方の多くは、うまく行くという確信はなく、単純に「こいつがやりたいと言っているなら、協力するかな」という感じで協力してくださいました。

黒木)本気度が伝わったのでしょうね。

秋元)雑談をして、「何で会社を辞めたのか」という話などをすると、「本当にこの業界に貢献したいと思って始めたのだな」ということが伝わって、応援してもらえたというのもあると思います。

秋元里奈

秋元里奈(あきもと・りな)/株式会社ビビッドガーデン代表取締役社長

■神奈川県相模原市出身。実家は農家。
■慶應義塾大学理工学部を卒業後、株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。
■webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任。
■2016年に独立。日本の農業の抱えるさまざまな課題を、IT技術を用いて解決して行くことをミッションに掲げ、11月にビビッドガーデンを創業。
■2017年8月17日にオーガニック農作物を栽培している生産者と消費者をダイレクトに結ぶ「食べチョク」を正式リリース。

<食べチョクとは……>
■品質にこだわる農家・漁師から旬の食材を直接お取り寄せできる産直通販サイト。
■登録しているこだわりの生産者は全国2000軒以上。
■独自の基準をクリアした厳選生産者から、旬の食材や、市場に出回らない珍しい地場野菜など、生産者さん直売ならではの「限定商品」が豊富に揃う。
■つくり手と買い手、お互いの声が直接届くので、「生産者のこだわり」が適正に評価される。野菜・お米・果物・肉・魚介類の、新しい流通の仕組み。
■生産者自身で値決めができ、生産者への還元率も高いため、食べることで応援にもつながる(*新型コロナ・豪雨災害などで厳しい農家さんを応援できる!)。

関連記事(外部サイト)

×