「食べチョク」代表・秋元里奈〜「やったことがないから」という理由で起業しない人は、一生やらない

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に株式会社ビビッドガーデン・代表取締役社長の秋元里奈が出演。大学卒業後に就職したDeNAについて、また、そこから起業に至った経緯について語った。

秋元里奈

黒木)今週のゲストは産直通販サイト「食べチョク」を運営されている、株式会社ビビッドガーデン・代表取締役社長の秋元里奈さんです。大学を卒業なさって、DeNAに入られました。創業者である南場智子さんへの憧れがあって、入社したとのことですが。

秋元)両親からは「金融系か、公務員になれ」と言われていたので、当時は日銀や東証など、堅いところを受けていたのですが、たまたまDeNAの創業者の南場さんの講演を聞く機会があって、お話を聞くうちに南場さんに憧れてしまったのです。IT系の企業は一切受けていなかったのですが、そこで興味を持って、入社を決めました。

黒木)どういうところに惹かれたのですか?

秋元)同じ女性で、事業を立ち上げられて、ここまで大きくされているというところがベースにありました。人を惹きつける喋り方をする人で、人間性にも興味が湧きました。DeNAの社風として、新卒の社員でも、成功確率50%くらいの仕事をガンガン振って、成長を促すという話にも共感しました。

黒木)いらしたときは、どういう仕事をなさっていたのですか?

秋元)3年半いたのですが、4部署で経験させていただきました。営業から企画、新規事業の立ち上げもやらせていただきました。最後はキン肉マンゲームのマーケティング責任者をやりました。いろいろなジャンルを経験させていただきました。

黒木)仕事は楽しく、やりがいはあるけれども、やりたいことではなかったということですか?

秋元)そうですね。仕事は楽しくて、その瞬間はその事業のことが大好きなのですが、あくまで与えられた環境で与えられた仕事を好きになっていただけだったので、モヤモヤした気持ちがありました。「これは自分がやりたいことではない」という、漠然とした不安が3年目にはありました。

黒木)それが、起業へとつながることになるのですが、「食べチョク」のような、生産者と消費者を結ぶサイトをつくるという、自分のやりたいことを集約して行く過程はどのようなものでしたか?

秋元)「やりたいことが見つからない」と悩んでいたなかで、心からやりたいと思ったのが農業の領域でした。「実家がなぜ農業をやめてしまったのか」というところに行き着き、同じような課題を抱えている農家さんがたくさんいることに気がついたのです。誰に言われたわけではなく、自ずと危機感が生まれて、「これをやりたい」と思えたので、すぐに退社を決めました。

黒木)起業なさるときに、先輩の起業者に相談なさったというお話ですが、その方は何とおっしゃったのですか?

秋元)農業をやりたいとなったときに、起業という選択ではなく、DeNAの社内事業としてやるか、転職するかという2択だったのです。ただ、その2つが「どちらも違うな」と思って悩んでいました。年下の起業家に相談をしたら、「何で起業しないの?」と言われました。「起業なんて自分にはできない。まだ25歳だし、経営なんてやったことがないから、絶対にできない」と言ったら、「その理由でやらないなら、一生やらないね」、「起業はみんな初めてやるものなので、『やったことがないから』という理由でやらない人は、一生やらないよ」と言われました。そのときに、「確かに」と思いました。

秋元里奈

秋元里奈(あきもと・りな)/株式会社ビビッドガーデン代表取締役社長

■神奈川県相模原市出身。実家は農家。
■慶應義塾大学理工学部を卒業後、株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。
■webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任。
■2016年に独立。日本の農業の抱えるさまざまな課題を、IT技術を用いて解決して行くことをミッションに掲げ、11月にビビッドガーデンを創業。
■2017年8月17日にオーガニック農作物を栽培している生産者と消費者をダイレクトに結ぶ「食べチョク」を正式リリース。

<食べチョクとは……>
■品質にこだわる農家・漁師から旬の食材を直接お取り寄せできる産直通販サイト。
■登録しているこだわりの生産者は全国2000軒以上。
■独自の基準をクリアした厳選生産者から、旬の食材や、市場に出回らない珍しい地場野菜など、生産者さん直売ならではの「限定商品」が豊富に揃う。
■つくり手と買い手、お互いの声が直接届くので、「生産者のこだわり」が適正に評価される。野菜・お米・果物・肉・魚介類の、新しい流通の仕組み。
■生産者自身で値決めができ、生産者への還元率も高いため、食べることで応援にもつながる(*新型コロナ・豪雨災害などで厳しい農家さんを応援できる!)。

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