山と自然のスペシャリスト・橋谷晃〜少しでも調子が悪いときは、絶対に山に登らない

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に山と自然のスペシャリスト、ネイチュアリング・スクール「木風舎」代表の橋谷晃が出演。山に登るときの注意点について語った。

橋谷晃

黒木)今週のゲストは山と自然のスペシャリスト、ネイチュアリング・スクール「木風舎」代表の橋谷晃さんです。今年(2020年)は新型コロナの影響もあって、屋内よりも屋外で楽しもうという方が増えたと思いますが、山登りを楽しもうという方も増えているのですか?

橋谷)外出を控えられている方が多いので、山も例年よりは人が少ないですね。ただ、おっしゃられたように、山では密になりにくいので、このウィズコロナの時代に適したレジャーなのかなと思います。

黒木)秋になりましたが、この季節には、どのような山に行かれるのでしょうか?

橋谷)10月中は、標高・千数百メートルぐらいの高原の森あたりが、紅葉の最盛期になっています。日本の紅葉は世界のなかでも、飛び切り美しいものの1つですので、ぜひ行っていただきたいと思います。

黒木)その際、気をつけることはありますか?

橋谷)まず山に行こうと思ったら、普段の生活から人一倍気を付けて、なるべく風邪に感染しないような生活をするということと、少しでも具合が悪かったら、絶対に山に行かない。当日の朝に友達に謝ってでも、それはやめておく。万一山のなかで発症してしまうと、車で病院へというわけにはいきません。救助・搬送をしなければならず、多くの方に負担がかかってしまうということもありますので、これだけは守っていただきたいと思います。

黒木)それはルールのようなものですよね。 秋の山の魅力は、紅葉以外にもあるのですか?

橋谷)秋は実りの季節ですから、木の実とかキノコがたくさんなっています。勿論、獲っていい場所といけない場所とがあるのですが。他には秋ならではという点では、空の色がいいブルーになります。歩いていても、夏ほど汗をかかない、さわやかな季節です。登山を始めるにはいい季節だと思います。

黒木)無理のない登山計画や時間配分などを教えていただけますか?

橋谷)まず行きたい場所をよく調べていただく、ということが前提だと思います。

黒木)先に下調べをしておく。

橋谷)そうですね。調べることも含めて楽しみの1つです。いまは幸いネットの時代ですから、調べる手段は沢山あります。無理のない計画を立ててください。長く歩けば、それだけ比例して感動が付いて来るというわけではありません。「たくさん歩いたのだけれど、前の人のお尻しか覚えていません」ということもあり得ますので、ゆっくりゆっくり歩いて、楽しんでください。

黒木)それが山歩きの楽しみ方なのですね。

橋谷晃

橋谷晃(はしや・あきら)/ネイチュアリング・スクール「木風舎」代表

■1982年、ネイチュアリング・スクール「木風舎」を設立。代表を務める。
■山歩きの楽しみ方を教えてくれるネイチャーガイドとして活躍。
■山頂を目指すだけではない、自然を楽しむ山歩きを提案。登山、トレッキング、ネイチャースキー、自然感察プログラムなど年間100回ほどのスクールやツアーを開催。トレッキングとネイチャースキーのパイオニアとして知られる。
■NPO法人自然体験活動推進協議会、NPO法人日本エコツーリズムセンターなど、NPO活動を通して、日本の自然体験の活性化にも尽力。
■NHK・Eテレ『チャレンジ!ホビー・あなたもこれから山ガール』の講師や、テレビ朝日『大人の山歩き』のガイドとしてレギュラー出演するなどメディア出演多数。講演・イベント出演などでも全国を飛び回る。

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