星野リゾートが提案する1人旅での「ひとり蟹会席」

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に星野リゾート代表の星野佳路が出演。コロナ禍に合わせて、星野リゾートが提案する旅行プランについて語った。

星野佳路

黒木)今週のゲストは、星野リゾート代表の星野佳路さんです。星野リゾートではいろいろな旅のあり方を提案されていますけれど、この冬おすすめの旅は何ですか?

星野)冬に盛り上がるのは、北陸や山陰地方の蟹なのですよ。

黒木)ほう。

星野)北陸にしても山陰地方にしても、年間通して冷凍蟹を出したりせずに、冬の旬な時期に活蟹を提供しています。冬になると蟹を食べにお客様がいらっしゃるといういい循環になっていますし。

黒木)石川県では星野リゾートの「界 加賀」、島根県では「界 出雲」。

星野)そうですね。

黒木)「ひとり蟹会席」というコースがあるということですが。

星野)1人旅が増えているのです。温泉旅館というと、1人で泊まりにくいというイメージがあるのですが、私たちは積極的に1人旅にいらしてくださいとおすすめしています。意外と若い方に多いのですよ。若い女性の1人旅も増えて来ています。ビジネスホテルではなく、温泉旅館に本当は行きたいのだけれど1人では泊まりにくいと。

黒木)敷居が高いですし。

星野)「嫌がられるのではないか」と思われるようです。しかし私たちは1人旅プランを出していますし、積極的にいらしていただきたいと思っております。1人で黙々と蟹を食べていただきたいですね。温泉旅館に1人で泊まって、丸ごと蟹を食べる。本当の贅沢、ラグジュアリーなのではないかと思います。

黒木)本当ですね、「ひとり蟹会席」と聞いただけでもラグジュアリーですね。

星野)そうですね。いまはGo To が一時的にすべて停止されていますけれども、東京都内に「OMO5東京大塚」という大塚にあるホテルがあります。また、「星のや東京」という東京駅から徒歩10分の場所にある温泉旅館があります。これらは都市にあるのですけれど、ビジネスホテルではなくて観光ホテルなのです。都市にあるとどうしてもビジネス客だけをターゲットにしがちですが、都市にあって観光客だけをターゲットにして展開しています。

黒木)はい。

星野)大塚は、コロナの時期になってから「下町大塚のんびり銭湯プラン」というプランが人気です。東京の方が東京のOMO5に泊まりにいらして、温泉に入ったり大塚のレストランで食べたり、というプランをアレンジしています。それから私はあまり好きではなかったのですが、スタッフがどうしてもウケるということで取り入れて、実際にウケたのが、「夜通し居酒屋プラン」です。

黒木)夜通し居酒屋プラン? 

星野)お部屋で飲むということが、私は個人的に好きではなかったのですが、人気の度合いを見ていると、ニーズがあるようです。「3密が怖い」というお客様もいらっしゃるのですよ。しかし私たちのOMO5の部屋であれば、密にならないというのが1つと、もう1つの理由は家に帰らなくていい。「飲んだら、そのまま眠れる」というのがいいらしくて、人気が上がっています。

黒木)なるほど。

星野)私が好きな銭湯プランよりも居酒屋プランのほうが販売できる数が多いのです。

星野佳路

星野佳路(ほしの・よしはる)/星野リゾート代表

■1960年、長野県軽井沢町生まれ。
■慶應義塾大学経済学部卒業後、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。
■1991年、星野温泉(現在の星野リゾート)社長に就任。所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略を取り、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。
■2001〜2004年にかけて、山梨県の「リゾナーレ」、福島県の「アルツ磐梯」、北海道の「トマム」とリゾートの再建に取り組む一方、星野温泉旅館を改築し、2005年「星のや軽井沢」を開業。
■現在、運営拠点は、ラグジュアリーブランド「星のや」、温泉旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」、都市観光ホテル「OMO(おも)」、ルーズに過ごすホテル「BEB(ベブ)」の5ブランドを中心に、国内外45ヵ所に及ぶ。
■2013年には、日本で初めて観光に特化した不動産投資信託(リート)を立ち上げ、星野リゾート・リートとして東京証券取引所に上場させた。
■2020年、星野リゾートは創業106周年を迎え、「星野リゾート BEB5土浦」(茨城県・土浦市)」や「星のや沖縄」など、新たに5施設を開業。

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