“ワールドバリスタチャンピオン”がすすめる「簡単で美味しいコーヒーの淹れ方」

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にコーヒーコンサルタントの井崎英典が出演。お家で美味しくコーヒーを淹れる方法について語った。

井崎英典

黒木)今週のゲストはコーヒーコンサルタントの井崎英典さんです。ドラマなどで、喫茶店のマスターが上からお湯を注いでコーヒーを淹れる光景を見ますが、どれくらいの温度でどれくらいの高さから淹れるのが正しいのですか?

井崎)そうですね、では基本的な考え方をここではお教えしましょう。コーヒーは水と粉の比率が重要になります。水に対して粉をどれくらい入れるか、そこを守りさえすれば、自分の好みの濃度に辿り着けます。私は、「6〜8グラムのコーヒー豆に対して100mlのお湯を使用してください」と言っています。例えば300ml淹れたい場合は、18〜24グラム。そのように召し上がっていただければ、人数が増えたときでも、グラム数を変えればいいのです。

黒木)そして豆は良質なものがいい。

井崎)そうですね、新鮮で良質なもの。

黒木)急須で淹れることもできると。

井崎)急須でもいいですし、究極を言うと、鍋でもつくれるわけです。決してコーヒー専用の器具がないといけないということはなく、ドリップで淹れるから美味しいのではないのです。コーヒーの粉とお湯の正しい比率を守っているから、美味しいものができるのです。そこを守らなければ、ドリップでも美味しくなくなります。

黒木)コーヒーメーカーだと計量スプーンで量れるから、簡単に美味しくなるのですね。

井崎)ドリッパーで淹れるときも付属のスプーンが付いているので、それでもいいのですが、コーヒー豆は、焙煎度合いで重さが違います。体積は同じだけれど、重さが違うということが起こり得るのです。浅煎りの方が水分が残っているため重く、深煎りは軽い。浅煎りと深煎りでは重さが変わってしまうので、スプーンではなくスケール(量り)を使う方がいいです。毎回味が安定します。

黒木)コーヒーの粉でも有機のものもありますが、どう思いますか?

井崎)いいと思います。ただ、オーガニックの認証を取るのが難しいので、実質的にオーガニックだったとしても、オーガニックの認証を取っていない農園も少なくありません。オーガニックだから美味しいというわけではないのです。美味しくて、それがオーガニックであれば、とてもサステイナブルだと思います。

黒木)ノンカフェインはどうですか?

井崎)ノンカフェイン、つまりディカフェですね。ディカフェは、昔は化学薬品を使って強制的にカフェインを抜くことが多く、健康へのリスクがあると言われることもありましたが、いまは水でカフェインを抜く方法もできていて、比較的体にいいケミカルフリーのものが多くなりました。妊婦さんや夕方以降カフェインを摂ると寝れない方などには、カフェインレスはおすすめです。昔は薬品を使うことが多かったので、そういうものにセンシティブな方は嫌っていました。

黒木)いまはそうでもない。

井崎)いまはもう99.9%ケミカルフリーのものもありますから、安心して召し上がっていただけるものが多いと思います。

黒木)奥が深いですね。

井崎)いろいろなものがありますからね。身近に楽しんでもらえるのがいいと思います。コーヒーは世界で3番目に飲まれている飲み物なのです。1番はお水、2番はお茶です。

井崎英典

井崎英典(いざき・ひでのり)/コーヒーコンサルタント

■1990年生まれ。福岡県出身。
■中学時代に始めたバドミントンのスポーツ特待生として高校に進学。
■高校中退後、父親が経営するコーヒー店を手伝いながらバリスタに。
■通信制高校に通い大検を取得。法政大学国際文化学部への入学を機に、株式会社「丸山珈琲」に入社。
■2012年に史上最年少で「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」優勝。
■2013年にも優勝を飾り2連覇を達成。
■2014年の「ワールドバリスタチャンピオンシップ」で優勝。アジア人初の世界チャンピオンとなる。
■2016年に丸山珈琲を退職し、コンサルタントとしてグローバルに活動。年間200日以上を海外で過ごしつつ、国内外で製品開発やコラボレーションを展開。
■日本マクドナルドのコーヒーメニューの監修や、中国で4500店舗を展開して急成長を遂げるコーヒーチェーン店のチーフコーヒーコンサルタントを務めるなど活躍。
■現在はコーヒーの美味しさや魅力を伝える啓発活動を行っている。

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