今日からできる花粉症対策……症状を悪化させないために重要なこと

東京都医師会代議員会副議長で「きくの耳鼻咽喉科クリニック」院長の市川菊乃氏が2月25日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。花粉症対策について解説した。

新行市佳アナウンサー)いま、まさに花粉症のシーズンに突入していますよね。「今日からできる花粉症対策」について伺っていきます。まず初めに、花粉症の定義を教えていただけますか?

市川)花粉症というとスギの花粉症が有名ですけれども、秋のイネ科などいろいろなものがありますね。症状というと、くしゃみが出て鼻水が出て、鼻がかゆくなったり詰まってしまったりといったことがあり、あとは目もかゆくなりますね。要するに、濡れている部分は花粉が触れると全て反応するので、極端に皮膚がかゆくなるということが起きます。花粉が飛んでいる時期に症状が出て、他の飛ばない時期には全く症状がないといったようになるのが、いわゆる「花粉症」ですね。

花粉症は、この20年ですごく増えていて、現在4人に1人程いるのです。花粉症かどうかの診断は、厳密に言うと血液の検査をして、あとは体にパッチテストをしておき、アレルギーがあるかどうかや腫れるのを診て診断をするのです。普段街のお医者さんに相談に行ったときには、もちろん原因がはっきりしないことはありますけれども、そうでなければ、「好酸球」という鼻水のなかの特殊な細胞を調べることで鼻のなかで抗原抗体反応を起こしていることがわかるので、それですぐに判断します。

新行)ちなみに市川先生は、花粉症でいらっしゃるのですか?

市川)花粉症です。私は子供の頃にアトピー性皮膚炎があり、高校生の頃から家の埃アレルギーが出て、医者になってからは花粉症が始まりました。大学病院に居たときには、アレルギーの研究をするために鼻水を採ったり引っ掻いたりなどいろいろやりましたけれども、私は家の埃のアレルギーというものもあるので、皆でスキーに行って旅館に泊まったときには、布団に入った瞬間にたくさんくしゃみが出てしまって、「アレルギー性鼻炎という病気なのですね」と、皆に言われたことがあります。今は上手くコントロールしているので、不自由したことはありません。

新行)今のこの時期というのは、どういった対策をされているのですか?

市川)まずは、花粉を浴びないこと。マスクやメガネなどを付けて、花粉を目とか鼻に入れない。これが一番です。ただハウスダストは埃ですので、絨毯の使用をやめるなどして、埃が舞わないようなお家の環境にするということが大切です。花粉症も同じで、抗原を浴びない。家の中に持ち込まない。コートも玄関先で叩いて入るぐらいの神経を使ったほうがいいです。オーバーコートは花粉がくっついてしまうので、私は着ません。革のコートやキルティングコートなど、パンパンと叩いたら花粉が落ちるようなものを着ています。そのくらい神経使う人もいるのですよ。

新行)ちなみに、お薬はどういったものがあるのですか?

市川)いまは、抗アレルギー剤というものが二十数種類出ています。1日1回のお薬や1日2回のお薬などたくさんあるのですけれども、そのなかから、いま副作用で有名な眠気なども考え、自分に合うのかどうかを試しながら選ぶということですね。

新行)自分の症状に合わせて、お薬を調整するという形なのですね。

市川)そうですね。いろいろな種類がありますので。あとは、生活の不自由度。例えばくしゃみを5回したとして、すごく不自由に思う方と何とも思わない方とがいますよね。そういった生活のクオリティを維持するために、どういうお薬を使ったらいいかということを先生と相談して選んでいくので、その方その方によって違いますね。

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