映画『HOMESTAY(ホームステイ)』山田杏奈インタビュー「良い意味で自分は自分でしか無いのだなと」

森絵都の小説「カラフル」を実写映画化したオリジナル映画『HOMESTAY(ホームステイ)』がAmazon Prime Videoにて独占配信中です。

本作は、魂を導く管理人に突然死を告げられ、高校生 小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった主人公のシロが、100 日間という制限時間の中で真の“死の理由”を探ってゆく感動のミステリー作品。主人公のシロを演じるのは、ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(19)の好演で話題を呼んだ長尾謙杜さん(なにわ男子)。そして共演には映画『ひらいて』(21)や、映画『彼女が好きなものは』(21)の山田杏奈さん、そして映画『スパゲティコード・ラブ』(21)で映画デビューを果たした八木莉可子さんなど、今注目の若手役者陣が集結しています。

今回は、主人公・真の幼馴染である晶を演じた山田杏奈さんにお話を伺いました。

――本作大変楽しく拝見させていただきました。この映画への第一印象と、お芝居をするにあたって、どんなところに強く感情移入したのか教えてください。

中学生の時に、原作の「カラフル」を読んでいたので懐かしいな、というのが、第一印象です。お芝居をする上では、タイの映画『ホームステイ ボクと僕の100日間』も見て、私が演じる晶をどう作っていこうか考えました。本作は、シロの人生、真の人生がメイン軸なので。その中で、幼馴染という変わらないポジションにいてあんまり揺らがずに、母親のような気持ちで見守ることを意識してやっていました。

――中学生の頃に読んだ「カラフル」と、本作の台本を読んだ20歳でお話の印象は変わりましたか?

中学生の時は、私の価値観も若くて、シロの価値観が変わっていくのを感情的に見ていたんですけど、今になって改めて読んだときに、違う感覚を持てました。「人生は所詮、長めのホームステイだよ」という台詞があるんですけど、その意味を中学生の時よりも噛み砕いて演じられたのかなと思っています。

中学生の時は、自分がこれから大人になるって思っていたんです。「今は子供で、どんどん自分自身が成長していくんじゃないかな」って。でも、さすがにこの歳になると中身って変わらないで、年齢だけ重なっていくんだなって思って…(笑)。

――すごく共感しますが、山田さんでもそう思われるのですね!

そういうことが分かったのが、ちょうど高校生くらいだったので。自分っていうものは、ある程度はずっと変わらないし、誰かが大きく変えてくれるわけでもないけど、良い意味で自分でしか無いのだなと感じました。

――瀬田監督とは『ジオラマボーイ・パノラマガール』以来の再タッグとなりました。原作「カラフル」は先ほど山田さんがおっしゃってくださった様にタイで映画化されたり、日本でアニメになったりと長年愛されていますが、本作ならではのカラーを感じた部分はありますか?

他の作品に比べると、晶もそうなんですけど、美月先輩の関わり方が、ちょっと変わっていて。瀬田さんの描く品は女の子が魅力的に映るなって思っていて。バランスが難しい、アンニュイな感じを魅力的にしてもらえるなって。晶は、最初こそ幼馴染としての接し方だけど、後半は、ちょっと女の子らしさが出てくるんです。現場では、「ここ、ちょっと女の子らしくして見ましょうか」って言われて演じていたのですが、実際、完成したのを見ると、グッと魅力的に撮っていただいていて。私が想像していたもの以上に、晶が魅力的に見えるなと感じました。

――今回、長尾さん演じる真(シロ)と同じシーンが多かったと思いますが、共演されていかがでしたか?

本作で、初めてお会いしたんですけど、目がすごくキラキラしていて。いつも子犬のような眼差しで現場にいらっしゃって。長尾くんがいるだけでその場がパッと明るくなって、すごく良い雰囲気になるんです。多分、意識しているわけではないのですが、そういう空気感を作ってくれていて。すごい人だなって思っていました。

――長尾さんは「なにわ男子」としてパフォーマンスもされていますが、俳優さんだけをやられている方とはまた違う魅力というか、パワーみたいなものを感じましたか?

長尾くん自身の魅力が役を通して溢れ出ている感じがありました。それを長尾くん自身、嘘でなくやっているので、すごいなって。すっと自分の感情を乗せられるところが、すごいなと思って。役者をやっていると技術でどうにかしてしまうところがあるんですけど。

撮影時にはまだ「なにわ男子」のデビューが決まっていなかったので、その後自宅で、(デビューの)ニュースを見て「長尾くん!」って思って(笑)ひとりで、「おめでとう」って思っていました。

――素敵なお話をありがとうございます!八木莉可子さんとの共演はいかがでしたか?

長尾くんも八木ちゃんも、めちゃくちゃキラキラしているんですよ。なんですかね…。人としての魅力というか。ずっと見ていたくなるような。二人ともそういう人で。年齢的にも1個か2個か下だったんですけど、そういうのもあって余計「あぁ素敵だな」「可愛いな」って感じで見ていました。瀬田さんの演出で、本人の魅力を輝かせてくれるところがあったので、二人を見ていてたくさん刺激を受けました。

カメラが回っていない時は二人とも関西出身なので、関西弁でバーっと話していて、すごく癒しのオーラで楽しくて。八木ちゃんも見た目がキリッとしていらっしゃるので、本人もそういう性格なのかなと思っていたら、ふわっとしていておっとり天然な感じで。美月先輩の柔らかい喋り方が、すごくハマるなと思って、見させていただいていました。

――山田さんが本作で特にお気に入りのシーンはありますか?

たくさんあるのですが、冒頭で桜の並木を歩いているシーンは印象に残っています。本当に桜がすごかったんです。晶と真の関係性が最初に見えてくるシーンなので、何度もリハをして大事に作らせてもらっていました。

この作品は、CGも多く使っていて。マスゲームを行うシーンがあるのですが、現場では見えていなかったので、真の絵がこんなになっていたんだ!って感動しました。本作はAmazon Prime Videoで世界同時配信ということで海外の方の目に触れる機会も多いと思うのですが、視覚的な美しさって、誰しも共通して同じ感覚になれるので、良いなと思いました。

――山田さんは昨年多くの作品に出られていて、私も大好きな作品ばかりです。若くして芸歴10年も越えたと思いますが、多くの経験を積んでいく中で、お芝居の中で大切にしていることがあれば教えてください。

まだまだ難しいのですが、今は「自分自身が楽しむこと」を一番大切にしています。気を抜いたら忘れちゃいそうなので。仕事になっていっちゃうじゃないですか。でも、現場に行って、違う役者さんと一緒にやって、そこで刺激を受けることがなくならないのが幸せなことだなと思うので。この仕事は誰に教えてもらえるわけでもないし、正解もないので、自分に対してどこまで厳しくやれるのか、突き詰めることができるのか、意外と大事になってくると思うんです。なので、そこは自分自身、ずっと極めたいという意思を持って楽しむことが大事だなと改めて思いました。

――この作品でも、楽しめましたか?

楽しかったです。本作はたくさんの方がテレビでもパソコンでもスマホでも観ることができて、映画館よりも、多くの方に届く可能性が高いですよね。どういった感想を持っていただけるかも、本当に楽しみです。

――山田さんご自身のお気に入りのAmazon Prime Video作品を教えてください。

色々とあるのですが…『ドキュメンタル』が好きです。

――意外です!

そんなに詳しくはないんですけど、あの変な空気感がめっちゃ好きで。緊張感にあふれていて、いつもヒリヒリして、笑って良いのかいけないのかよくわからないけど面白いみたいな。ハリウッドザコシショウさんが気になるのですが、お会いしたら驚いてしまいそうな感じがするので、画面の中で拝見していたいです(笑)。

――今日は本当に楽しいお話をたくさんありがとうございました!

撮影:山口真由子

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