通常より長く空気中を漂う“粉砕花粉”って知ってる? パナソニックが実験動画を公開

花粉抑制に効果がある「ナノイーX技術」を研究するパナソニックは、人が足で踏むと細かく砕ける“粉砕花粉”に関する実験動画を公開。粉々になった粉砕花粉は、通常の花粉と比べて舞い上がりやすく、空気中に長く漂い続けることが明らかになった。

ナノイーX技術は花粉の内側まで抑制(YouTube)
https://youtu.be/VKrE5n3G_Z4

実験はクリーンルーム内にて無風条件下で行い、人がスギ花粉の付着した床を踏んだり、歩いたりすることで、花粉の状態がどのように変化するのかを撮影。その結果、花粉の外皮が粉砕されていき、花粉が粉々になった粉砕花粉になることを可視化している。

この粉砕花粉を顕微鏡で確認すると、通常の花粉の大きさである30マイクロメ−トル(1マイクロメートル=1mmの1/1000)よりも小さいナノメートル(1ナノメートル=1mmの1/100万)レベルに砕けていることが判明。

人の移動や行動によって床から空間上に舞い上がりやすい状態に変化してしまうことが確認された。

また、花粉の飛散の仕方に関する実験を行ったところ、通常の花粉は舞い上がってから1分20秒ほどで大半が舞い落ちたのに対し、粉砕花粉は3分以上と、2.25倍以上の時間にわたり空間を漂い続けることが分かった。

環境化学や花粉含有物質を研究する、埼玉大学大学院理工学研究科の王青躍教授によると、マイクロレベルやナノレベルで粒子化した粉砕花粉化は、舞い上がりやすくなるだけでなく、PM2.5などの有害化学物質と結びつきやすく、反応性の強い物質に修飾されるとのこと。

またコロナ禍においては、感染予防の観点から室内での換気が推奨されているが、換気を頻繁に行うと花粉を含む空気が室内に入り込みやすい状況になることも指摘。花粉を室内に持ち込まない工夫や掃除のほか、花粉と微粒子を抑制する高性能な空気清浄機を使用するなど、呼吸器を通じて微粒子が身体に取り込まれることを防ぐ対策が必要だとしている。

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