ベネディクト・カンバーバッチが主演&製作総指揮! 各賞ノミネートで話題のドラマ『パトリック・メルローズ』がいよいよ日本公開

『SHERLOCK シャーロック』、『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチが主演と製作総指揮をつとめる話題のTVミニシリーズ『パトリック・メルローズ』が、ついに来年の1月7日(月)からスター・チャンネルで本放送が始まります。今年の5月に本国イギリスで放映され大好評を博したこのドラマは、主演男優賞を含めて国内の数々の賞で候補となり、ついにはエミー賞5部門、そしてゴールデン・グローブ賞のリミテッド・シリーズ/テレビムービー部門の主演男優賞等にノミネートされています。

主人公のパトリック・メルローズは、イギリス貴族の父親と裕福なアメリカ人の母との間に生まれました。幼少時を過ごしたフランスで起きたある恐ろしい出来事のせいで、彼はその後ドラッグとアルコールまみれの自暴自棄な人生を歩むようになります。

原作は英国の作家エドワード・セント・オービンによる、5部作からなる半自伝的小説。日本では現在『パトリック・メルローズ(1) ネヴァー・マインド』(国弘貴美代・手嶋由美子訳/早川書房)に続き、第2作『バッド・ニュース』、第3作『サム・ホープ』までが既に出ており、第4作の『マザーズ・ミルク』は来年1月、最終作の『アット・ラスト』が2月に刊行の予定となっています。『ネヴァー・マインド』は英国の新人作家に贈られるベティ・トラスク賞を受賞し、第4作『マザーズ・ミルク』はフランスの権威ある文学賞フェミナ賞の外国小説賞を受賞、さらに英国ブッカー賞の候補にもなりました。この小説に惚れ込んだカンバーバッチが主人公役を熱望し、自ら製作総指揮を取ったという現代英文学の傑作です。

『パトリック・メルローズ』のドラマ化で最も驚くのは、原作では2作目の『バッド・ニュース』を第1話に持ってきていることです! 原作未読の方のために少しだけ内容をお教えしますと、ドラマの1話では、ロンドンに住む22歳のパトリックに一本の電話がかかり、急遽ニューヨークに向かうところから始まります。ニューヨークに着いた彼は不安定な状態で手当たり次第にドラッグを摂取し、異常な行動に走って周囲の人々を困惑させます。

この回だけ観ると「あー、何があったのか知らないけどこの人ヤバいなあ」と思ってしまうかもしれませんが、原作の1作目『ネヴァー・マインド』を読んでから観ると、「おお! あんなことがあったのにここまで無事に育ってくれたのか! (とりあえず)良かった」と、ホッと胸をなでおろすのではないでしょうか。そしてドラマから入った人は次の回の『ネヴァー・マインド』を観て絶望のどん底に突き落とされるという……。原作と映像化作品、どちらを先にするかは永遠の問題ですが、『パトリック・メルローズ』の場合は、先に恐ろしいエピソードを知ってから安心して(?)観るか、観てショックを受けたあとで冷静になってから読むか、という究極の二択となっているのです!

と聞くとなんだかとても暗くて恐ろしいだけの物語のようですが、子供時代では周囲の大人の哀れなほどの必死さ、大人になってからのエピソードではパトリック自身による奇行の数々が、ブラックユーモアを交えてテンポよく描かれていて、意外なほど痛快で清々しさすらも感じる作品なのです。

そしてドラマでは何といってもカンバーバッチの身体を張った演技が必見です! いまだにまとわりつく父親の影から逃れるためにドラッグに溺れ、ハイになったり禁断症状を起こしたりするパトリックを演じるカンバーバッチは、辛辣で滑稽、不安定で孤独な主人公を全身で表現しています。そして1話でも断片的に描かれますが、「一級品以外は必要ない」が口癖の父親役ヒューゴ・ウィーヴィングも鬼気迫る演技で強烈な印象を残します。

原作の表紙は全てカンバーバッチがバスタブに入っている写真ですが、原作でその謎が明かされます。ぜひドラマと本の両方で、パトリックの今後を見守ってください!

BS10 スターチャンネル 海外ドラマ「パトリック・メルローズ」(全5話)
https://www.star-ch.jp/patrick-melrose/

【STAR2 字幕版】 1月7日(月)より毎週月曜よる11:00 ほか
【STAR3 二ヵ国語版】 1月10日(木)より毎週木曜よる10:00 ほか ※1月10日(木)は第1話無料放送

特設サイトURL: https://www.star-ch.jp/patrick-melrose/

Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX」でも配信!
https://www.amazon.co.jp/channels/starch

【製作総指揮】 ベネディクト・カンバーバッチ(『SHERLOCK/シャーロック』シリーズ)ほか
【原作】 エドワード・セント・オービン
【出演】 ベネディクト・カンバーバッチ/ヒューゴ・ウィーヴィング/ジェニファー・ジェイソン・リー/ブライス・ダナー ほか

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【書いた人】♪akira 翻訳ミステリー・映画ライター
月刊誌「本の雑誌」で翻訳ミステリー新刊ガイドを2年間担当。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」HP、月刊誌『映画秘宝』等で執筆中。

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』

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