『リトル・マーメイド』アニメーターが語る「大切なのはストーリーとキャラクター。『スパイダーバース 』も技術面以上にお話に惹かれたよ」

好奇心いっぱいでチャーミングなプリンセス「アリエル」と、海の仲間たちが贈る珠玉のミュージカル・ファンタジー『リトル・マーメイド』。今年で劇場公開から30周年を迎えた本作のMovieNEXと4K UHDが、 6月19日に発売となります。

あの仲間たちと最高の音楽に高画質、高音質でいつでも会えるなんて嬉しい限りですよね!本作の監督を務めたロン・クレメンツさん(共同監督ジョン・マスカー)と、アニメーターのマーク・ヘンさんのインタビューが到着しました。

【前編】『リトル・マーメイド』監督&アニメーターに聞く「プレッシャーはかなりのもの」「アリエルは昔と今のディズニープリンセスの“境界線”」
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–『リトル・マーメイド』が不朽の名作であり続ける理由は何だと思いますか?

ロン・クレメンツ:全ての映画が長年愛されるわけではないけど、『リトル・マーメイド』はどこか時を超越しているよね。世界は変化していて、人々も変化している。どんな良い映画も、核となる部分はストーリーとキャラクターなんだ。キャラクターを好きになりたいし、ストーリーに引き込まれたい。ある意味そういったことをアニメーション映画でやる場合、キャラクターたちを一から作りださないといけない。そして彼らの魅力を信じないといけないんだ。完全な作り物だから、実写映画でやるよりも大変だし難しいけどね。あとは、全ての映画がミュージカルではないけど、音楽は助けになるよ。だってもし音楽を気に入ったら、その音楽を聴き続けるでしょう?何度も見て、何が起きているか知りながらも楽しめるから、ミュージカルは素晴らしいと思うよ。

–2人とも『ピノキオ』や『シンデレラ』をみてアニメーターという仕事を意識されたそうですが、アニメーション業界で仕事をしたいと夢見る若者に、アドバイスをお願いします。

ロン・クレメンツ:ただ、やるべきだね。

マーク・ヘン:彼が言った通りだよ!

ロン・クレメンツ:僕はアイオワ州スー・シティという小さな町の出身なんだ。僕は9歳で『ピノキオ』を見てから、ディズニーのために働きたい、アニメーターになりたいと思ったんだ。カリフォルニアに来て、同じ憧れを持った人に会うまで、周りに同じ夢を持った人にはまったく会わなかった。今は、アニメーターになりたいという若者がすごく増えたよね。とてもクールだよ。昔よりも学ぶ方法がたくさんあるし、機会もたくさんある。僕の時代にはまだCAL ARTS(カルアーツ)はなかったし、業界で働くためにアニメーションを教えてくれる学校はなかったんだ。だから僕は8ミリや16ミリの映画を作ったけど、今はもっとたくさんの手法があるよね。だから、なりたいのならば、すぐにやってみるべきだと思う。もしそれが、君が本当にやりたいことだと感じられるなら、ただやってみるべきなんだ。

マーク・ヘン:ロンに同感だよ。「大人になったら何になりたい?」と聞かれて、僕は「ディズニーのアニメーターになりたい」と言っていた。彼らは「オッケー。それはナイスだね。でもその次は?」って感じだった。今の時代からすると信じられないよね。今は、僕は若い人達に良いアート教育を受ける事を奨励しているよ。仕事の多くでコンピューターを使うから、コンピューターの技術も必要になる。現代のアニメーション業界は、ここで僕たちがやっていることだけじゃなくて、ゲームやビジュアル・エフェクトにも拡大している。以前、とても小さな学校で、5年生、6年生の子供たちに仕事を教えたことがあるけど、彼らはiPadとカメラでストップ・アニメーションを作っていた。そうやってアニメーションを作ることが出来る時代ってすごいよね。だから、本当に映画業界を目指していたら、作品を作ってみて、YouTubeにアップしてみるのはどう?

――この30年間で、アニメーションのどんなところが最も変化しましたか? そして、今後30年間でどこに向かっていくと思いますか?

マーク・ヘン:良い質問だね。明らかに、最大の変化は、手描きからコンピューター・アニメーションに移行したことだ。コンピューター・テクノロジーでは、現実を再現することが出来る。みんなは新しい『ライオン・キング』を見に行くと思うけど、それは実写映画じゃない。僕らは語ることができるストーリーや、新しいキャラクターを見つけることがチャレンジだ。「スパイダーマン:スパイダーバース」を見たけど、ディズニー・スタジオにいるアーティストは皆「素晴らしい!」と言っていたよ。僕は「スパイダーマン:スパイダーバース」は技術面よりもストーリーとキャラクターが素晴らしいと思ったし、やっぱり大事なのはストーリーとキャラクターなんだ。

ロン・クレメンツ:ストーリーとキャラクターは、常に作品の核となる部分だ。でも、今から10年後、どういうことになっているかを予想するのはとても難しいね。今までとは違うものになるだろうと、そういう予感がするよ。手描きとのコンビネーションでさえもね。

ロン・クレメンツ: 今は、実写とアニメーションが混ざっていて、定義するのがとても難しい映画があるよね。ジョン・マスカーと僕が『リトル・マーメイド』をやった時、『アラジン』やほとんどの映画も同じことだと思うけど、実写で出来ないことを何かやりたかったんだ。それがいつも僕たちのゴールだった。『リトル・マーメイド』はある意味簡単だった。今では(実写でも)出来るけどね。でも当時、海底で魚が話しているというのを、説得力があって面白く描くには、アニメーションでやる方がずっと簡単だと思えた。『アラジン』はもっと大変だった。ランプの魔人ジーニーと、その声を担当したロビン・ウィリアムズがあのキャラクターに持ち込んでくれたものは、それまでなされたことがないものだった。でも今は、人間が考えられることはどんなことでも、アニメーションでも実写でも出来るようになったと思う。

–そうですね、でも本作の様な手描きアニメーションのマジックのような作品は、他にはありません。永遠に愛されて続いていくと思います。

ロン・クレメンツ:僕たちは手描きアニメーションが大好きだ。どこかとてもチャーミングで、独特で、魅力的なところがある。一般的に言って、どんなテクニックであれ、アニメーションというのは、ストーリーを語るひとつの語り方なんだよ。

–今日は楽しいお話をありがとうございました!

『リトル・マーメイド』
6月19日(水)発売
MovieNEX(4,000円+税)、4K UHD(5,800円+税)
デジタル配信中
(C)2019 Disney
https://www.disney.co.jp/studio/animation/0730.html

<同日発売!>いつまでも輝き続ける”ディズニー4K UHD”
『ライオン・キング 4K UHD』5,800円+税

『トイ・ストーリー 4K UHD』、『トイ・ストーリー2 4K UHD』、『トイ・ストーリー3 4K UHD』各5,800円+税

(C)2019 Disney/Pixar」

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』

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