【今日の一冊】スタンフォード式 疲れない体

レビュー

日本のビジネスパーソンは、労働時間が長く睡眠時間が短いと言われている。日々疲れを感じながら過ごしている人は多いのではないだろうか。辛い疲れを取りたい、疲れない体になりたい、そう切実に願う人に解決策を示してくれるのが、本書だ。
名門大学として名高いスタンフォード大学は、スポーツでも名門である。多くの学生が世界レベルの大会に出場し、全米大学体育協会によるランキングでは23年連続1位を獲得している。本書の著者は、スタンフォード大学のスポーツ医局のアソシエイトディレクターである。スポーツ医局の方向性とビジョンを決め、医局で働くスタッフを統括する立場だ。つまり本書は、全米最強のスポーツ集団を率いる著者が、アスリートに実践している「疲労予防」と「疲労回復」のメソッドをまとめた本なのだ。疲れを予防する呼吸法「IAP呼吸法」に始まり、疲れてしまったときの対症療法、「疲れない体」を作るための「食事術」、そして疲れずに過ごすための日常動作やマインドセットまでが、イラストを用いながら丁寧に示される。
スポーツの世界では、「ひたすら筋肉を鍛える」「疲れていてもとにかく練習する」といった時代は終わっている。ビジネスにおいても「ひたすら働く」「疲れていても寝ずに仕事をする」という時代は過去のものにするべきだろう。そろそろ私たちは、根性論で乗り越えるよりも、自分のベストコンディションを維持し、パフォーマンスを上げることに集中しなければならない。本書は、スポーツを愛する人はもちろんのこと、日々のパフォーマンスを向上させたいビジネスパーソンにとっても必読の一冊だと言えよう。

本書の要点

・筋肉だけでなく、神経のコンディションの悪さも疲れを引き起こす。神経のコンディションが悪化するのを防ぐためには、体の歪みに注意する必要がある。体が歪んでいると、小さな動きであっても必要以上に負担がかかってしまう。
・「IAP呼吸法」を実践すれば、体の各パーツが本来あるべきところにきちんとおさまり、体のパフォーマンス・レベルが上がるだけでなく、疲れやケガを防ぐなどといった効果も期待できる。



スタンフォード式 疲れない体
山田知生 (サンマーク出版)

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