【今日の一冊】〔データブック〕近未来予測2025


〔データブック〕近未来予測2025
ティム・ジョーンズ,キャロライン・デューイング,江口泰子(訳) (早川書房)


レビュー

世界の専門家が集まって話し合う大規模な未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」という取り組みがある。共著者の一人であるティム・ジョーンズ博士をプログラム・ディレクターとして、世界39都市においてワークショップを開催。2025年までに予測される重大な変化について議論を重ねた。それらすべての成果がまとまったのが本書だ。
本書の最大の特徴は、6つのテーマ――「未来の人」「未来の場所」「未来の覇権」「未来の信念」「未来の行動」「未来の企業」――をもとに、現状や今後10年間に予測される変化、課題解決の方向性、イノベーション機会などについて、詳しく紹介しているところだろう。
またワークショップで繰り返し話題にのぼった、おおぜいの人が抱く共通の未来像を、「12の共通認識」としてまとめている点にも注目したい。たとえばそれは「人口の爆発的増加」「資源の枯渇」「環境汚染の悪化」「太陽光エネルギーの活用」「アジアの世紀」などである。これらは不可避の現実として私たちの前に屹立しており、その兆候がすでにあちこちで見受けられるのはいうまでもない。
グローバルな問題の要点がよくまとまっており、どのページを開いても興味深いデータばかりだ。次の10年を担うリーダー層にとって、必読の書といえるだろう。

本書の要点

・2025年までに人口は10億人増加し、高齢化も進む。
・生産年齢人口の比率減少を補うため、今後50年で10億人の移民が生まれる。
・世界の覇権は中国、インドに移り、その文化的な影響力が高まる。
・インターネットの発達で、輸送・配送効率が高まり、場所にとらわれないワーキングモデルが増加する。
・「2025年のキーワード」は「信頼」「プライバシー」「格差」「透明性」「アイデンティティ」である。

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