【今日の一冊】健康の結論


健康の結論
堀江貴文,予防医療普及協会(監修) (KADOKAWA)


レビュー

「人生100年時代」が唱えられるようになって久しい。私たちの平均寿命はここ100年で大きく上昇し、日本においては2007年生まれの50%が107歳まで生きると推計されている。かつては「防げなかった死」も、医療技術の進歩により徐々に「防げる死」になってきた。
ところが「防げる死を防ぐ」方法があるにもかかわらず、それを知らないという人は意外なほどに多い。「どんな人にも平等なようで、実は医療と健康ほど自分の取捨選択する力や、知見があるかないかで人生が大きく変わるものはない」とは著者・堀江氏の言葉だが、医療や健康の情報はいまだ玉石混交だ。健康に長生きしていくためには、健康リテラシーを高め、適切な行動をとらなければならず、そのためには情報を日々アップデートしていくことが欠かせない。
本書は堀江氏がドクターたちに取材した内容をまとめたもので、「予防医療」の普及を目的に制作されている。さすがにあらゆる疾患の予防が網羅されているわけではないが、「がん」や「脳卒中」などの代表的な身体疾患だけでなく、精神に起因する「自殺」の予防についても記載があり、「健康」を包括的に捉えた作りとなっている。心身ともに健康な状態で長生きしたい人にとって、重要な知見が得られるだろう。
生き続けるためにもっとも重要で確実な「結論」はたったひとつ、「防げる死を防ぐ」ことだと堀江氏は語る。この本によって、予防医療の重要性が少しでも多くの人に周知されんことを。

本書の要点

・人間の平均寿命がますます伸びていくなか、健康に長生きしていきたければ、「予防医療」という観点を無視することはできない。
・しっかり予防していれば、がんはかなりの割合で防げる。だが日本という国はがん予防に本腰をいれていない。
・子宮頸がんなどを引き起こす原因となるHPVは、男女問わず予防するべき疫病である。しかし日本では現在、HPVワクチンの積極的接種勧奨がされていない。
・歯周病菌は完全に除菌するのが難しいだけでなく、悪化すると糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などの疾病にもつながってしまう。

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