【今日の一冊】宇宙ビジネスの衝撃


宇宙ビジネスの衝撃
大貫美鈴 (ダイヤモンド社)


レビュー

かつて宇宙開発は、各国の国家機関が担うものだった。NASAやJAXAといえば、誰もが知っているだろう。しかし、現在ではグーグル、アマゾンといった「BIG5」と呼ばれるIT企業をはじめ、多くの民間企業が、独自に開発や投資を行う分野へと変貌を遂げた。私たちの生活を日々、劇的に変化させる宇宙ビジネス。その現状と未来について、宇宙ビジネスコンサルタントの著者がわかりやすく解説してくれるのが本書だ。
宇宙ビジネスに、これほどまでに注目が集まるのはなぜか。その1つは、宇宙にネットワークを張り巡らせることで手に入る、「地球のビッグデータ」が存在するからだ。企業が巨額の投資を惜しまないのは、それらのデータが第4次産業革命をも駆動させるほどのものだからだ。つまり、私たちの生活を激変させる可能性が大いにある。
宇宙ビジネスと聞くと、自分には縁のない未来の話だと思う人もいるかもしれない。だが実際には、すでに農業、畜産業、漁業といった多くの産業で、宇宙から届けられたデータの利用が急拡大している。宇宙は、過去にできなかったことを可能にする「可能性の宝庫」だ。そして、火星移住もゆくゆくは夢物語ではなく、現実化できるかもしれない。
宇宙ビジネスに縁がないと思っている人にこそ、時代に乗り遅れないためにも、いち早く読んでいただきたい一冊だ。

本書の要点

・宇宙ビジネスの対象となるエリアは、大きく「深宇宙」「静止軌道」「低軌道」の3つに分けられる。近年、「低軌道」での宇宙ビジネスが活況を呈している。
・スペースX、アマゾン、グーグル、フェイスブックといったIT企業たちが、次々と宇宙ビジネスに参入している。
・IT関連の技術や資金が宇宙ビジネスに流れ込んでいるのは、宇宙にネットワークを張り巡らせることで、「地球のビッグデータ」を活用したいと考えているためである。

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