【今日の一冊】AI時代の子育て戦略


AI時代の子育て戦略
成毛眞 (SBクリエイティブ)


レビュー

いい大学を卒業して、安定した職に就く。かつてはそれが幸せへの近道だと信じられてきた。だが現代ではこの前提が大きく揺らぎつつある。従来とは違った形で成功を収め、桁違いの収入を稼ぎ出す人も珍しくない。
本書のメインの読者である30〜40代の子育て世代には、自分が歩んできた道と子どもたちの歩もうとする道のギャップに戸惑っている人も多いことだろう。なんとなく昔のアプローチではいまの時代に通用しないのではないかと感じながらも、我が子に何をしてやればよいのかわからず、結局は「勉強しなさい」といってしまう人もいるかもしれない。
著者は受験に全精力を注ぎ、「ガリ勉をして東大」をめざすルートは危険ですらあると警鐘を鳴らしている。もはや大学は万人に必要なものではなく、「いい大学」の定義も昔とは変わっているという。AIの発展により、なくなる仕事が今後は増えていく。好きなことに全力投球させることが、子どもの可能性を広げ、将来の職につながる。本書には、子どもがハマれることを探すためのヒントが満載だ。
すべての子どもに有効な教育はない。最終的に重要なのは、子ども自身が何を好きになるかである。それを一緒に探す取り組みこそが、真の子育てのあり方なのかもしれない。

本書の要点

・「ガリ勉をして東大」をめざす時代は終わった。これからは好きなことにとことんハマることが強みになる。
・一流になるためには、素質+のめりこむ力が必要だ。まず自分が子ども時代に好きだったことを子どもにやらせてみよう。そして興味を示したものはどんどんやらせる。飽きてしまったらやめさせればいい。
・AI時代において、つぶしがきくのは「転職がしやすい」職業だ。AIに使われるのではなく、使う側の人間になるために、STEM(科学・技術・工学・数学)教育を実践しよう。

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