【今日の一冊】人がうごく コンテンツのつくり方


コンテンツのつくり方
瀬敦也 (クロスメディア・パブリッシング)


レビュー

「この映画、絶対観たほうがいい」「このサービス、使わなきゃ損だよ!」こんなふうに、お客さんが自然と周囲にアピールしたくなる作品を世に生み出すことは、商品・サービスづくりに関わる人の悲願ではないだろうか。これを実現するには、ヒットコンテンツの共通点を理解することが欠かせない。その共通点、つまりヒットコンテンツの本質が、感覚的すぎず難しすぎず、心に染みこむように描き出されているのが本書だ。
著者は、「逃走中」「戦闘中」「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」などの大ヒットコンテンツを企画してきた気鋭のプロデューサー。本書によると、Webの記事も、日々飲んでいるミネラルウォーターも、いま着ている服も、すべて「コンテンツ」になる可能性を秘めているという。
では人がうごくコンテンツをつくり、広めるために、何を意識すればいいのか。少し事例を挙げただけでも、「コンテンツはベタが最強」「ニッチコンテンツとマスコンテンツの特性の違い」「インフルエンサーに頼りきらない」など、気になるトピックがズラリ。具体的なアクションにまで落とし込まれており、読者の目の前にある業務に取り入れられるのもありがたい。「コンテンツの大切なことは全部ここに書かれている」と、リアル脱出ゲームの生みの親、加藤隆生氏が激賞するのも大いに頷ける。
企画書を前にうんうん唸っているのなら、迷わず本書に目を通したほうがよい。視界がクリアになり、企画書を書く手が進むこと請け合いだ。「コンテンツ化」の珠玉のノウハウ集をご一読あれ。


本書の要点

・コンテンツ化というのは、受け手に対し、イメージを「狭めて」あげることで、「自分のためにあるのだ」と気づきやすくさせることである。
・コンテンツづくりで最初に決めるべきなのは「目的」である。この目的は、究極的には「世のため人のため」という「大義」に辿りつく。
・コンテンツを広げたいのなら、まずは「誰かに刺さるもの」をつくる必要がある。その「誰か」がコンテンツの拡散に不可欠な熱狂状態を生み出してくれるからだ。


flier(フライヤー)で続きを読む<AD>

フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に1,500タイトル以上の要約を公開中です。@niftyニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。