【今日の一冊】 身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法


身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法
マーク・ゴールストン,レッカー由佳子(監修),室ア育美(訳) (あさ出版)


レビュー

本書の著者は、ブリトニー・スピアーズのストーカーだった人物など、数多くの「やっかいな人」と日常的に向き合ってきた米国No.1精神科医である。彼らの対処のプロであり、大企業のトップたちに指導するコーチという顔も持つ。
日常生活でやっかいな人との付き合い方に頭を悩ませている人は少なくない。ここでのやっかいな人というのは、家庭内であれば、口うるさい親、反抗的な子どもなど。職場であれば、不可能な要求をする上司、すべてを意のままにしようとする同僚、挑戦的な態度を取る取引先など、理不尽な人を指す。読者のみなさまも、「そういう人が周囲にいる!」と思い当たる節があるのではないだろうか。
著者は、そのような身近にいるやっかいな人から自身を守る方法を、タイプ別に紹介している。彼らに対処するためには、まずやっかいな状況を受け入れ、なぜ彼らがそのように振る舞うかを理解する必要がある。さらには、自分の中にもやっかいな部分があることを受け入れなければならない。紹介されている対処法は、実行するのに多少なりとも勇気と根気が必要になるだろう。だがその分、効き目は抜群で応用範囲も広い。「感情に訴えかける場合は左目を見て話すと良い」「理不尽なことをいわれても話を遮らず、耳を傾けてあなたが敵でないことを示そう」。こんなふうに役に立つ情報が多く、心のサプリメントとして常備しておきたい1冊である。


本書の要点

・やっかいな人のパターンを知っておくと、それに応じた対応ができる。やっかいな人に対処するには、相手の異常さを受け入れ、それに合わせて対応する「積極的な従順」が有効だ。
・状況によっては自分自身もやっかいな人になりえる。自分のやっかいな部分に向き合うことが、相手からの攻撃を防御し、建設的な対話への一歩となる。
・やっかいな人に向き合う手段には、穏やかなもの、挑戦的なもの、少々危険を伴うものまである。相手のパターンに合った手段を選ぶことが重要である。


flier(フライヤー)で続きを読む<AD>

フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に1,500タイトル以上の要約を公開中です。@niftyニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。