【今日の一冊】 御社の「売り」を見つけなさい!


御社の「売り」を見つけなさい!
小出宗昭 (ダイヤモンド社)


レビュー

静岡県にある富士市産業支援センター、通称f-Biz(エフビズ)。著者の小出さんはセンター長として、約6000社の中小企業支援に携わってきた。売上低迷にあえぐ企業からヒット商品を生み出すなど、その斬新な発想力と手腕は「小出マジック」と評されるほどだ。
「どんな会社にも光る部分は必ずある」。そんな信念のもと、企業の唯一無二の強みを見出すことに心血を注ぐ小出さん。打ち出すべき「売り」が明確になってはじめて、その後の戦略が決まる。とはいえ、「うちの会社に強みなんてない」と思う人もいるかもしれない。しかし、支援先の企業の成長秘話を読み進めるにつれ、「自社も可能ではないか」と気持ちを奮い立たされるはずだ。同時に、実体験に基づいた実効性の高い打ち手をどんどん吸収できる一冊でもある。
要約者は2014年に小出さんにインタビューする機会をいただいた。その際、強烈に印象に残ったエピソードがある。小出さんが静岡銀行から創業支援施設「SOHOしずおか」に出向した41歳のときだ。当初は銀行員のバッジをはずしたとたん、企業から相手にされず悔しい思いをしたという。この状況は相談に訪れる経営者たちも同じではないか。この原体験があるからこそ、圧倒的な成果を出して、名もなきチャレンジャーたちの価値を知らしめようと小出さんは決意した。そして経営者たちに真摯に向き合い、「光る部分」にスポットライトを当てようと力を尽くしている。そんな姿に後押しされ、経営者たちは「光る部分」をさらに磨き上げられるのだろう。
中小企業の経営者、起業家、起業を志す方はもちろん、新商品・サービスの開発に携わる方にも、本書を最強のバイブルとしておすすめしたい。


本書の要点

・小出さんが企業支援で大事にしているのは、その企業の唯一無二の「セールスポイント」を探し出すことである。どんな会社にも光る部分は必ずある。それを見極め、磨き上げることが重要となる。
・ターゲットは明確に絞り込んだほうがうまくいく。絞り込みに効果的なのは、その商品やサービスが利用されるシーンを想像することだ。
・他社と連携する際には、「1+1=3」以上になる相手を探すべきである。


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