【今日の一冊】未来を生きるための「雇われる力」 10年後、君に仕事はあるのか?


10年後、君に仕事はあるのか?
藤原和博 (ダイヤモンド社)


レビュー

私たちにライフデザインのアップデートを提起したロングセラー『ライフ・シフト』。そこに描かれるのは、一生が100年になるという未来である。また、AI×ロボット化で仕事が消滅していくといわれて久しい。親世代の読者のなかには、「子どもたちは果たしてどんな時代を生きていくのだろう?」と、自分自身のこと以上に疑問や不安を抱く方もいるのではないだろうか。
先の読めない不確実な時代において、子どもには自分らしく幸せな人生を歩んでほしい。そのためには、今のうちからどんな力を養えばいいのか。もちろん唯一の正解はない。しかし、『ライフ・シフト』で描かれる未来と、目の前の一歩をつなげてくれる、より地に足のついた本を要約者は待ち望んでいた。本書はまちがいなく、そんな架け橋となってくれる一冊である。
著者は都内で義務教育初の民間人校長を務め、「よのなか科」という、アクティブ・ラーニングの先駆け的な授業を広めてきた藤原和博さん。本書は高校生に語りかけるスタイルでありながら、大人にも自分の人生や子育て・教育観を問い直すよう促してくれる稀有な一冊だ。藤原さんご自身が多様なキャリアを掛け合わせ、教育というテーマに真摯に向き合い続けてきたからこその説得力が、そこにはある。
今後、学力は不要になるのか? 「雇われる力(エンプロイアビリティ)」を鍛えるには? 高校生や大学生、その親世代だけでなく、今のキャリアにモヤモヤを抱える20代にとっても、本書はライフデザインの頼れるガイドブックとなってくれるはずだ。強力な武器を手に、独自のフロンティアを切り拓いていただきたい。


本書の要点

・これからの時代に必要な「生きるチカラ」は、基礎的人間力を土台にして、情報処理力と情報編集力を積み上げたものとなる。今後は情報編集力の重要性が増していく。
・情報編集力の高い人には、「遊び」と「戦略性」が高いという共通項がある。
・一生が90年の時代においては、30代までは、恥や嫉妬にあまり惑わされず、よい意味で無謀に生き、できるだけ希少性を磨くことが大切になる。


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