【今日の一冊】世界が驚愕 外国人観光客を呼ぶ日本の勝ちパターン


外国人観光客を呼ぶ日本の勝ちパターン
石井至 (日経BP社)


レビュー

近年、どこを歩いていても外国人観光客を目にするようになった。浅草や東京タワーなどの観光地は外国人でいっぱい、地方の名所でさえ外国語の案内書が置かれていることもある。10年前には考えられなかった光景だ。
実は外国人の訪日旅行(インバウンド)がこれほどまでに増えたのは、日本が国を挙げて取り組んだ成果に他ならない。安倍首相は2012年に「2020年に外国人の訪日旅行者数を2000万人まで増やす」という目標を掲げたが、その目標は5年の前倒しで悠々クリア。新たな目標として、当初の倍である4000万人を掲げている。
国別訪日観光客数は、アジア人が8割を占める。もちろんアジア諸国に対する滞在ビザの緩和や、経済成長による中間層・富裕層の増加も大いに関係しているだろう。とはいえ、急激に外国人観光客が増えたのは、インバウンド戦略が秀逸であったからに他ならない。本書では、「なぜこんなに外国人が増えたのか」と一度でも疑問に思った人ならきっと膝を打つ、目からウロコの戦略が明らかにされる。
外国人旅行者の増加は、観光業のみならず多方面に影響を与えている。もはや誰もがインバウンドに無関心ではいられない。そんなインバウンドについて、本書は、やさしい語り口で解説してくれる。これからの時代を生き抜くため、一度は目を通しておきたい良書である。


本書の要点

・昨今、外国人の訪日観光(インバウンド)が盛り上がっている。2011年から約6年でその数は4.6倍に増え、驚異的な成長を見せている。
・インバウンドの成長には、来訪者の好み・動向を分析するマーケティング的な視点が不可欠である。そして当該エリアの課題を洗い出し、観光資源を対象者の好みに合った切り口で提供することもまた重要だ。
・観光客の好みを知るには「調査型ファム」が有効である。有識者を誘致し、観光してもらう。事前に彼らが訪れたいスポットや体験したいアクティビティなどをヒアリングし、集客・購買につながる意見を引き出すことが重要だ。




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