【今日の一冊】 「やる気」を育てる!


「やる気」を育てる!
植木理恵 (日本実業出版社)


レビュー

あなたの周囲にやる気が見られない人はいないだろうか。そういう人のやる気を高めたい場合、どのように関わっているだろうか。多くの場合、「がんばれ」と励ましたり、何かご褒美をあげたりしているだろう。しかし、こうした「エサ」では人のやる気は育たない。やる気を起こさせるのに必要なのは、教育心理学の知識と相手に対する熱意だ。
やる気やモチベーションに関しては、心理学の研究によって科学的に証明されたセオリーが多数存在する。番組「ホンマでっか!?TV」でお馴染みの心理学者、植木理恵氏が執筆した本書も、そのポイントを凝縮した一冊といえる。やる気を育てる原則に始まり、よく使われている「アメとムチ」が持つ人間への影響力、そしてやる気を育てるメソッドがわかりやすく解説されている。
内発的モチベーションに訴えかけるためのカギは、「期待と価値」の教育だ。中でも価値は「好奇心と貢献感」によってつくられるという。内発的モチベーションを高める具体的な方法は、普段の会話ですぐに取り入れられるものばかりだ。これらを身につければ相手のやる気を育てられ、自分自身の生き方を変えられる。
もしあなたがリーダーの立場、または子どもがいる立場なら、部下や子どもに対してアメとムチを使っていないか、よく考えてほしい。あなたの振る舞いが、相手を無気力人間に育てていないか、と。今こそ新しい「人の育て方」に目を向けるべきときだ。


本書の要点

・人のやる気を育てるには、教育心理学の知識と相手に対する熱意が必要だ。
・やる気には短距離のやる気と長距離のやる気がある。前者にあたる外発的モチベーションは、アメとムチを用いた教育方法で伸ばせるが、人間には不向きである。長期間行うと無気力人間を生む可能性が高い。
・目標設定は、長距離のやる気、内発的モチベーションを高めるための第一歩となる。遠隔目標と近接目標に加え、なりたい目標・ありたい目標を掲げられれば、人はやる気を持続できる。




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