【今日の一冊】 家でできる「自信が持てる子」の育て方


家でできる「自信が持てる子」の育て方
沼田晶弘 (あさ出版)


レビュー

子育ての大変さは、家事や仕事との両立ももちろんだが、何よりも子どもの心と向き合うことの難しさにあるのではないだろうか。ほとんどの親御さんは、これから先の変化の激しい時代にあっても、我が子には自信を持って生きてほしいと考えているはずだ。一方で、大人が重要だと考えるものだけ「やらせてしまう」のでは、結局我が子の自主性や自己肯定感は育たない。そんな子育てのジレンマを抱える親御さんのために、現役教師である著者が子どものやる気をあの手この手で引き出すコツを紹介するのが、本書である。
本書のキーワードは「楽しさ」だ。著者は「ダンシング掃除」「勝手に観光大使」など、テレビや雑誌で次々に取り上げられる斬新な教育法を生み出してきた。楽しくなければやる気にならず、やる気がなければ継続にも自信にもつながらないと著者はいう。確かに当たり前のことだが、子育てに追われる私たち大人が忘れがちなことでもある。楽しさを重要視し、勉強すら楽しくしてしまう著者のメソッドは必見である。
また、子どもが目標をやり抜く力をつけるための、大人の姿勢や振る舞いについても紹介されている。子どもは必ず大人の背中を見て育つ。多くの大人にとって耳の痛い指摘が満載だ。
子育て中の親御さんはもちろん、新人や若手の研修を行う立場にある方にも一読をお勧めしたい。


本書の要点

・子どもは、楽しくないことはやりたがらないものだ。「楽しくない」勉強を「楽しい」に変え、子どもをワクワクさせよう。
・子どもを褒めるときに知っておきたいポイントが5つある。まず子どもを見ること、次に子どものやっていることや考えていることに気づくこと、そして子どもが何かを達成した事実を認めること。それができたらシンプルでよいので褒め言葉をかけること、最後に心から喜んでみせることだ。
・子どもにとって、石ころにつまずいて転ぶ経験や、転んで怪我をしたら痛いと知る経験も必要だ。転んだときに立ち上がれるように、小さな石で転び方を練習させよう。




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