【今日の一冊】「ディープラーニング」が利益を創出する AIをビジネスに実装する方法


AIをビジネスに実装する方法
岡田陽介 (日本実業出版社)


レビュー

「ディープラーニングはすでに枯れた技術」。あのGoogleがそう公言しているが、どういう意味なのか。これは、ディープラーニングは目新しいものではなく、すでに十分に使われている技術という意味だ。
たしかに、ディープラーニングというワードを目にする機会はグッと増えた。では、ディープラーニングがここまで浸透するようになった、そのすごさは何なのか。それは、機械学習の精度を実用レベルにまで飛躍的に高めた点にある。これにより、主に画像認識の分野で、ビジネスでの成果につながる事例が生まれている。たとえば、小売業の来店客の導線行動を把握したり、人間の目視に頼っていた工場での不良品検査を自動化したりすることができるようになっている。さらには、データに基づいた仮説の検証、より精度の高い意思決定が可能となり、利益創出につながっていく。
本書の魅力は、ディープラーニングとは何かという基本がつかめ、ディープラーニング技術をどのようにビジネスに役立てられるかが、実際の小売業界、メーカーなどの企業事例をまじえて、わかりやすく解説されている点である。
著者の岡田陽介氏は、日本初のディープラーニング企業ABEJAの創業者だ。10業種以上の企業のディープラーニング導入に携わるなかで得た知見が、余すことなく公開されている。ディープラーニングのビジネス活用について理解を深めたいのなら、読むべきは本書だ。


本書の要点

・AIは自社のボトルネックとなる経営課題を解決するために活用すべきである。
・ディープラーニングの画像認識の精度は人間以上になった。AIの導入によって非構造化データが宝の山に変わる。
・AIを導入することで、経験とカンだけに頼ることなく、ファクト・データをもとにした仮説の検証、施策の検討・立案が可能になる。




フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に1,500タイトル以上の要約を公開中です。@niftyニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。