【今日の一冊】このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法


転職の思考法
北野唯我 (ダイヤモンド社)


レビュー

「さて、君はどうするんだ? わたしと契約するのか、しないのか」。そう迫られて、もともと焦りを感じていた“僕”は、気づいたら「やります」と頷いていた――本書は、凄腕経営コンサルタントである黒岩が、転職に踏み切れないまま30歳になってしまった“僕”に「転職の思考法」を授ける物語である。
本書は発売からたった2カ月で10万部を突破した、これまでにない“キャリア本”だ。ビジネスパーソンは、今のままではいけないと頭ではわかっていても、なかなか転職には踏み切れないものだ。本書はそんなビジネスパーソンに究極の「転職の思考法」を伝授する、小説仕立てのビジネス書となっている。
おすすめのポイントを2つ挙げよう。1つ目は、小説として非常に読みやすく、おもしろいということ。2つ目は、小説を読み進めるうちに、転職するときに意識しなければならないことは何か? どうやって自分に合った転職先を見つけていけばよいか? などの「転職の思考法」が自然と身につくようなつくりになっていることだ。転職の本ではあるが、これから社会に出る学生にもおすすめしたい。きっと就職活動のヒントが見つかるだろう。
本書は、日本でタブー視される“転職”のイメージをプラスに変えることで、この国を変革する契機にしようとする試みでもある。転職が当たり前になれば、ビジネスパーソンはより自由になり、会社もより魅力的なものになるに違いないと期待が持てた。


本書の要点

・転職するときは自分のマーケットバリューを測ろう。マーケットバリューは、「技術資産×人的資産×業界の生産性」で決まる。技術資産も人的資産も乏しいなら、業界の生産性が高い業界を選べ。
・いいベンチャーを見極めるために確認すべきは、「競合はどこか? 競合『も』伸びているか?」「現場のメンバーは優秀か?」「同業他社からの評判は悪くないか?」だ。
・代替不可能な存在になるためには、自分の好きなこと、苦にならないことを「ラベル」にして、それを強化する仕事を選択するのがよい。




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