【今日の一冊】 組織の未来はエンゲージメントで決まる


組織の未来はエンゲージメントで決まる
新居佳英,松林博文 (英治出版)


レビュー

あなたは、いま働いている企業を就職先としておすすめできるだろうか。もし迷いが生じるなら、個人と組織の関係性を見直してもいいかもしれない。その際、カギとなるのが「エンゲージメント」である。エンゲージメントとは、「組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲」を指す。
アップルやスターバックス、ナイキ。こうした優良企業が、こぞってエンゲージメントを重視するのにはワケがある。エンゲージメントが高い組織は、収益性も生産性も高く、離職率が低い。さらには質の高いサービスが提供でき、イノベーションにも強い。いいことづくめではないか! 日本でもIT企業を中心に、エンゲージメントを経営指標として採用しているという。その代表格と呼べるHRテック企業アトラエ代表取締役と、グロービス経営大学院の人気講師。両氏が組織・チームづくりの新常識を語り尽くしてくれるのが本書の魅力だ。
生産性や働きがいを高めるには? 優秀な人材の流出を防ぐには? こんな課題を抱えた日本企業を救い出す概念は、エンゲージメントかもしれない。ティール組織やホラクラシー組織といった言葉が一人歩きし、その本質が曖昧になりつつある昨今、本書は、ビジョン達成に向けて邁進できる組織づくりの原点に立ち返らせてくれる。
経営層、マネジメント層はもちろん、チームの運営に関わるすべての人に役立つインサイトが詰まっている。とりわけ個人や組織が転換期を迎えるときにこそ、エンゲージメントの効果を実感できるのではないだろうか。


本書の要点

・エンゲージメントを高めれば、人が生き生きと働いて本領を発揮し、成果を上げる組織をつくることが可能となる。
・エンゲージメントは企業の業績に直結する。また、従業員のエンゲージメントが高まると、顧客の満足度も高まることが実証されている。このような理由から、会社の経営指標としてエンゲージメントを採用する企業が世界中で増えつつある。
・エンゲージメントを高めるには、自社のエンゲージメントの「見える化」が必要だ。改善点を探るには9つのキードライバーの測定が有効となる。




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