【今日の一冊】 「かたづけ思考」こそ最強の問題解決


「かたづけ思考」こそ最強の問題解決
小松易 (PHP研究所)


レビュー

リーダーであるあなたにとって、「片づけ思考」は必須のセンスである――そう聞いて、どう感じるだろう。「自社には5Sが行き届いている」と胸を張って言える方は決して多くはないはずだ。むしろ「片づけは苦手だし、片づけと仕事がどう関係するのか見当もつかない」と感じる方のほうが多数派かもしれない。
そんな方に強くおすすめしたいのが本書である。著者は日本初の「かたづけ士」として経営者・企業向けの“かたづけ”のコンサルティング・セミナー活動を行う、小松易氏だ。著者によると、かたづけ思考を身につけることでリーダーとして必須の「自分で自分をリードする力」を養えるだけでなく、コスト削減をはじめとしたさまざまなうれしい効果があるという。本書では、そんな「かたづけ思考」を身につけ、かたづけを実践するための具体的なノウハウが紹介される。
たとえば著者がコンサルティングを行ったある会社の社長は、片づけが苦手で、何でも先送りするクセがあった。だが経営改善のため、毎日15分間の片づけに取り組むことを決める。開始前と終了時、著者に片づけた場所の写真をメールで送ることがルールだ。その結果、予定していた量の2倍の片づけをやりとげただけでなく、物事を先送りするクセを直すこともできたという。
このように片づけには、「きれいになる」以上の効果がある。本書を読めばきっと、リーダーが「片づけ思考」を身につけることの意義を深く理解できるはずだ。


本書の要点

・かたづけ思考を身につければ、「リード・マイセルフ」の土台を築ける、コストを削減できる、仕事の無駄や自分のクセに「気づく力」が育つなど、さまざまな効果がある。
・「整理」と「整頓」は別物だ。整理はモノを減らすこと、整頓は配置することを指す。整頓の目的は機能性と美観の向上にある。
・混同されやすいが、「掃除」と「片づけ」とではゴールが異なっている。「掃除」は汚れを取り除いてきれいにすること、「片づけ」はモノを減らして使い勝手をよくすることだ。これらは別々にやるのが基本である。


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