【今日の一冊】 心に折り合いをつけて うまいことやる習慣


心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
中村恒子,奥田弘美 (すばる舎)


レビュー

忙しい日々を過ごすなかで、心身ともに疲れ切っている方も多いのではないだろうか。仕事にやりがいを見いだせなかったり、同僚や家族とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、誰かと自分を比べてしまったり……。どこかにあるはずの“幸せ”を追い求めてもがき苦しんではいないだろうか。
そんな方に手に取っていただきたいのが本書である。著者は精神科医の中村恒子先生と、中村先生と長らくお付き合いをされてきた、同じく精神科医の奥田弘美先生。中村先生のお話を奥田先生が聞き書きする形式でまとめられている。中村先生のチャーミングな方言を生かした文体で、働き方や人間関係、仕事と家庭の両立などのテーマについて、先生の考え方を共有してくれる一冊だ。
中村先生は広島に生まれ、16歳のときに大阪に出てきた。実家から自立を求められ、大阪で開業医をしている叔父さんが「医者になるなら学費を出そう」と言ってくれたことをきっかけに、医者の道を志したという。それから89歳の現在までずっと、精神科医として多くの患者さんを支えてきた。
本書では、中村先生の生き方が「日々たんたんな生き方」と表現されている。まさにその通り、中村先生の言葉はどこか飄々としている。だがその考え方にいきつくまでには、医者として、妻として、そして母としての多大なる苦労があったに違いない。悩んでいる方はぜひ本書の中から、あなたの状況にぴったりのアドバイスを探してみてほしい。きっと心が軽くなる一言が見つかるはずだ。


本書の要点

・人は生活のために働いている。やりがいや自己成長は、自分を食べさせられるようになってからボチボチ考えよう。
・他人を変えるのは難しい。それよりも、自分をもっと快適にする方法を考えたほうが効率的だ。合わない人とは薄く、気が合う人とは濃密に付き合おう。
・どんなに恵まれているように見える人にも、その人なりの悩みや苦しみがある。だから自分と人とを比べて落ち込んだりうらやんだりしてムダなエネルギーを使う必要はない。


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