【今日の一冊】 世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ


世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ
山本秀樹 (ダイヤモンド社)


レビュー

2014年9月、ミネルバ大学は開校した。この大学にはキャンパスや目立った実績もなく、2018年時点では卒業生もいない。授業はすべてオンラインでおこなわれる。こんな大学に進学したい学生がいるのだろうか?
だがミネルバ大学の受験者数は開校後たった4年で2万人を超え、合格率はわずか1.9パーセントだ。なかには世界の名門大学の合格を辞退してまで入学する者もいるという。これだけでもミネルバ大学に興味津々になってくる。
ミネルバ大学の創立者であるベン・ネルソン氏は、教育界とは別の業界で成功を収めたのち、20年以上の構想を経てミネルバ大学を開校した。「高等教育の再創造」をめざす彼の斬新すぎるアイデアは、開校前は失敗に終わるだろうと言われていた。しかし彼のプロジェクトの根底には、「学生の学びを軸にした教育」がある。これは一見当たり前のように思えるが、既存の大学ではなかなか徹底できていないのが実状だ。適正な価格で、社会に出ても使える知恵を教える――このシンプルながら実現困難なことを、ベン・ネルソン氏は体現している。
ミネルバ大学はいま、世界で大きなうねりを生み出している。たとえ自分が行っていなくても、「こんな学びの場があるんだって」と思わず誰かに話したくなる、そんな学びの場がここにある。これからの教育を考えるうえで、ミネルバ大学について学ぶことは、なかば「必修科目」と言えそうだ。


本書の要点

・ミネルバ大学は既存の大学の悪習を打破し、学生の学びを一番に考え、「高等教育の再創造」をめざす。
・ミネルバ大学には講義形式の授業はない。そのかわりに学生主体のセミナー式授業でインプットを、学外団体と連携してアウトプットをするというカリキュラムを提供している。
・実社会で応用できる「実践的な知恵」をミネルバ大学では教えている。そしてそれを“流暢に”使えるようになるまで鍛えるのだ。


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