【今日の一冊】The Magic of Memos メモの魔力


メモの魔力
前田裕二 (幻冬舎)


レビュー

「僕にとってメモは『生きること』である」――本書を開くと、この一文が目に飛び込んできた。著者であるSHOWROOM代表、前田さんの講演を聞いた際、対談相手が話しているときに始終メモを取っている姿が印象的だったことを思い出す。さらにページをめくると、「メモによって夢は現実になる」「メモで自分を知る」などといった印象的なフレーズが続く。
著者はメモ魔で、映画や演劇を1作品観ると、多いときで100個以上のポイントをメモするという。そんな著者が、メモを取ることの意義や「知的生産」のためのメモの取り方、メモを通して自分の軸を見つける方法などを指南してくれるのが本書だ。本書からは、著者の、メモに対する溢れんばかりの情熱が感じられる。
本書を読むまで、要約者にとってメモは単なる「記憶の置き場所」にすぎなかった。見返すこともなければ、書いたことを何かに転用することもない。本書の表現を借りるなら「記録のためのメモ」しか体験したことがなかった。だが抽象と転用を身につけ、「知的生産のためのメモ」を活用すれば、自分をより深く知り、夢を叶えるための一歩を踏み出すことができると確信できた。
たかがメモ、されどメモ。本書はメモに関する思い込みをひっくり返してくれる。ビジネスパーソンはもちろんのこと、学生にもぜひ手に取ってほしい一冊だ。


本書の要点

・メモには2種類ある。ファクト(事実)を記録するためのメモと「知的生産のためのメモ」だ。本書では、後者の重要性が強調される。
・著者のメモ術の根幹は「抽象化」だ。抽象化によって、知覚した情報を知的生産につなげることができる。抽象化においては、「What型」「How型」「Why型」の3つの「問い」を活用しよう。特に「Why型」は重要だ。
・メモによって自己分析を繰り返し、自分がやりたいことをはっきりさせよう。問いに対する自分の答えを「具体化」し「抽象化」すれば、自分の本質にたどり着くことができる。


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