【今日の一冊】いつ、何を、どの順番で行えば現場は動くか 企業変革の実務


企業変革の実務
小森哲郎 (ダイヤモンド社)


レビュー

「企業変革」という言葉をよく聞くようになってきた。組織で働いていれば、お題目のように耳にしている人も多いのではないだろうか。
ただ本書は、そんなお題目とは完全に一線を画しており、まさに企業変革を全身全霊で進めていくための一冊だ。15年の長きにわたり事業再建請負人として活躍している著者は、ひたすら企業変革に向けてひた走ってきたという。もはや「企業改革」という言葉をいちいち強調する必要がないぐらい、それを当たり前に実行してきた人物だといえる。
企業変革というと、それを進めるべきはまず社長や役員であるように感じられるかもしれない。もちろん彼らの役割はとても大事だ。しかし本気の現場では、たとえ若手であっても「あなたが○○についてリーダーシップを取ってください」と言われることもあるはずである。そこで適切なサポートと教育、モチベーションが与えられ、自分も大きく成長できるとしたら、それはきっと挑戦しがいのある仕事となるだろう。
本書を読めば、「本気の企業変革」のダイナミズムがどのようなものか理解できるようになる。実際に企業変革に取り組む人にとって学びが多いのは間違いないが、そうでなくても部下や現場を動かすうえで、マネジメントの勉強になる一冊である。


本書の要点

・「不振企業」と「冴えない企業」が目指すべきは、課題解決ガバナンスが確立された「優れた企業」だ。そのためには企業変革を1〜2年の間に達成する必要がある。
・企業変革プログラムの策定は、まず企業を診断し、変革の方向性を定めるところからスタートする。そこから具体策に落とし込み、実施優先度を決め、中身を設計していく。
・企業変革において最も大事なのは、課題解決ガバナンスを機能させ、同時に変革プログラムの策定を行う最初の6カ月だ。


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