【今日の一冊】 大人が愉しむウイスキー入門


大人が愉しむウイスキー入門
輿水精一 (筑摩書房)


レビュー

芳醇な香り、美しい琥珀色。伝統を感じさせるラベル、そして複雑で豊かな味わい。ウイスキーというお酒の魅力は言葉にし尽くせない。だが、これら一つ一つの特徴にふれるだけでも、奥が深い、大人が楽しむリッチなお酒であることを再認識するだろう。
そんなウイスキーの市場は日本において、1980年代以降長らくダウントレンドにあった。今は再び盛り返しているが、その火付け役となったのは、ハイボールである。一方でウイスキーを作る側としては、市場展開を読んでの生産は至極難しい。急な増産や減産もまずできない。なぜなら、ウイスキーはつくり始めてから製品化されるまでに10年単位の時間がかかるからだ。普通10年といえば、他の多くの製品では流行り廃りが一巡する期間であろう。しかしウイスキーにとっては、この長い時間こそが、独特の奥深さ、リッチ感を醸し出す上で欠かせないのだ。
ではウイスキーは、どのようにつくられているのか。ウイスキーでよく聞くシングルモルトとは何か。どんな飲み方が一番よいのか。
本書はサントリーで45年間にわたりウイスキーづくりに携わり、うち27年間はウイスキーづくりにおいて重要なブレンダーの仕事を務め上げた著者による、ウイスキーの楽しみ方「虎の巻」だ。ウイスキーづくりへの思い入れの強さが随所からにじみ出ており、「ものづくりの精神」にも感銘を受けることまちがいなしだ。本書を読めば、ウイスキーをより深く味わえるようになるだろう。


本書の要点

・ウイスキーの美味しさの秘密はブレンドという工程にある。
・日本には世界の中でも多種多様なウイスキーの飲み方がある。ウイスキーはそもそも水や炭酸、氷などを自由自在に加えて飲むものであるため、食べ物との組み合わせの幅も広い。繊細な和食にもピッタリな食中酒という飲み方が発達した。
・ウイスキーはバーや家など、それぞれに応じた楽しみ方が可能だ。


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