【今日の一冊】 スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣


スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣
西野精治 (PHP研究所)


レビュー

同じ著者の『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)はベストセラーになり、「flier年間ランキングベスト10」においても2017年に1位、2018年に2位と、圧倒的な支持を得た。
この本をきっかけにNHKが「睡眠負債」という言葉を番組で取り上げ、その言葉は広く知られるようになった。睡眠負債とは、睡眠不足が積み重なって慢性化した状態であり、がん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、うつ病などの精神疾患、認知症などのさまざまな発症リスクを高めるという。いま日本では、多くのビジネスパースンがこの負債を抱えている可能性がある。
睡眠負債を解消するにはどうしたらよいのか? 本書の結論からいえば、それには「眠ることしかない」。何をおいても適正な睡眠時間を確保するべきだ。誰しも、1日24時間という時間は変わらない。そのなかで何の時間を確保し、また何の時間を削るのか、個人の価値観によってその優先順位は違ってくる。しかし、睡眠時間を犠牲にするという選択はしないでほしい。著者はそう強く訴える。
まさに、眠ることは生きること――本書は、睡眠を小手先のテクニックではなく、ライフスタイルの一環として考えることを読者に求めている。そのために、生理学をベースに、多様な切り口から睡眠について紹介している。睡眠について、まず手に取るべき一冊といえるだろう。前作の要約もあわせて参照していただきたい。


本書の要点

・睡眠は謎が多い分野だ。著者によると、睡眠についてわかっていることは、まだ全体の10%にも満たないかもしれない。
・人それぞれ、適正な睡眠時間がある。睡眠時間がそれに満たなければ、「睡眠負債」として借金がたまっていく。睡眠負債は眠ることでしか解消できない。
・睡眠の質を向上させるには、寝入りばなのノンレム睡眠である「黄金の90分」が最重要だ。なぜならこのとき、細胞の増殖や正常な代謝の促進などの役割を果たす「グロースホルモン(成長ホルモン)」の70〜80%が分泌されるからだ。


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