【今日の一冊】 ピコ太郎のつくりかた


ピコ太郎のつくりかた
古坂大魔王 (幻冬舎)


レビュー

ピコ太郎の「PPAP」は、世界中でバズった動画だ。日本人で唯一、YouTube週間チャート世界第1位を獲得した。
みなさんの中にも「PPAP」を見たことがある人は多いだろう。しかし、なぜこれといったメッセージ性もないように思える「PPAP」が世界中でバズったのか、理解できない人もいるのではないだろうか。ジャスティン・ビーバーが運よくツイートしたことで拡散され、バズっただけではないかと。
だが実は、「PPAP」はジャスティンがツイートする前から世界各国で人気が出始めていた。ジャスティンのツイートはバズを起こす最後の一押しだったのだ。
「PPAP」のプロデューサーはお笑い芸人の古坂大魔王氏だ。本書では、著者がどのような考えを持って、いかにして「PPAP」をつくったのかが明かされる。
「PPAP」は何も考えずにつくられたように見える「くだらない」コンテンツだ。しかし著者は、こだわりを持ってつくった「くだらない」コンテンツだからこそ、グローバルにバズったのだという。
著者は音楽DJとしても活動しており、音楽に相当こだわりがある。そしてお笑い芸人として抜群の「間」の取り方を知っている。実はこうした要素が、「PPAP」の動画づくりに活きているのだ。本書で「PPAP」の制作背景を知れば知るほど、相当なこだわりを持って作られたコンテンツであると理解できるはずだ。
本書はコンテンツ論としてのみならず、仕事論としても読むことができる。ぜひ多くの人に手に取ってほしい。


本書の要点

・2016年9月28日、ジャスティン・ビーバーがピコ太郎の動画「PPAP」を拡散。動画が世界中でバズるきっかけとなった。
・パッと見てわかりやすいものでないと、多くの人には伝わらない。しかし、何もこだわっていないものが当たることはない。実は「PPAP」には、多くのこだわりが詰まっている。
・著者は、ブログ、ミクシィ、ニコニコ動画を遊び感覚、実験のつもりで活用していた。だからこそユーチューブの動画の波に乗れたのだ。


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