【今日の一冊】「お客さまと向き合う」原点への大改革 「金融パーソン」はどう生きるか


「金融パーソン」はどう生きるか
窪田泰彦 (PHP研究所)


レビュー

著者が代表を務める「ほけんの窓口」。一度は看板を見たことのあるという人も多いだろう。その名の通り、保険の相談を受け付けるお店である。もちろん相談だけでなく、たくさんの保険会社の商品を販売している。こうした会社は一般的に「保険ショップ」と呼ばれるが、「ほけんの窓口」はその最大手だ。
来店型保険ショップをよく見かけるようになったのは、比較的最近のことである(調べてみたら、2000年代以降とのことだ)。いまでは道に面した店舗から大型ショッピングセンター、スーパーなど、さまざまな場所で来店型保険ショップを見かけるまでになった。
保険ショップは大きく発展している事業形態だ。それは金融業界と社会環境の変化によるところが大きい。従来のやり方では通じないことも増えてきたなかで、こうした事業形態が増えているのは納得できるところである。
とはいえ本書は、保険ショップそのものについて解説する本ではない。ほけんの窓口が目指すものと戦略を明らかにすることで、金融業界に関わる者が理解するべき社会の流れと考え方を提示するものである。
もはや保険会社や銀行といった業態ごとに異なる部分はほとんどない。だからこそ本書がそのタイトルで呼びかける対象は、広く一般の「金融パーソン」なのである。


本書の要点

・グローバル化やインターネット・デジタル社会の進展によって、金融業界を取り巻く環境は激変している。そのなかで銀行も保険業者も、「お客さま本位」の運営への変革を迫られている。
・「ほけんの窓口」は「お客さま本位」の保険代理店を実現すべく改革を進めた。その過程で、保険を売らんがための営業研修や、歩合制による給与形態もやめた。また最適な保険提案が可能となるような専用システムも開発した。こうした改革によって、社員が売りたい保険ではなく、よりお客さまの意向に沿った保険の販売ができるようになってきている。


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