【今日の一冊】本当は大切なのに誰も教えてくれない VUCA時代の仕事のキホン


VUCA時代の仕事のキホン
河野英太郎 (PHP研究所)


レビュー

VUCAとは、「あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が次々と発生するため、将来の予測が困難な状態」を表す言葉である。現代はまさにこの時代のなかにあり、多くのビジネスパーソンが少なからず将来に対する不安を抱えていることだろう。情報があふれる時代にあって、仕事をするうえで一体何が変化し、今後も大事にすべきものは何なのか、迷う場面も多い。
そんな時代においては、変化に無関心でもなく、かといって変化に過剰に反応して恐れるのでもなく、やるべきことを見定めて着実に取り組む必要がある。著者は、イノベーションもこれからの時代を生き抜くことも、「ちょっとした仕事の工夫」で可能になると語る。本書では「生産性」「問題解決」「リーダーシップ」「働き方」について、「ちょっとした仕事の工夫」が具体的な事例を用いて簡潔にまとめられており、忙しいビジネスパーソンにも読みやすい構成になっている。
著者は「仕事の本質は変わっていない。しかし、その形式は大きく変わっている」という。必要以上に攻撃的だったり、煽ることを目的にした表現が増えていたりすることを危惧する著者が、より地に足のついたスタンスを読者に届けようと執筆したのが、本書である。時代に乗り遅れず、これからの仕事のやり方に悩む読者にとっては、肩の荷を下ろすヒントを得られるにちがいない。一度落ち着いて仕事の進め方を見直したい方に、ぜひお勧めしたい一冊である。


本書の要点

・すぐに終わる仕事は後回しにせず、すぐにやるべきだ。「今の1分」は夕方の10分、明日の1時間、来週の半日に匹敵する。特にクレーム対応は、すぐにやるべきだ。
・VUCAの時代に目指すべきリーダー像は、自分以外のメンバーに最大限の力を発揮させることで結果を出す人だ。メンバーの価値観を知ることで、それぞれのエンゲージメントを高めよう。
・成長し続けるには、自分にとって居心地の良い環境である「コンフォートゾーン」を抜け出し、不安やストレスを感じる「ストレッチゾーン」に挑戦しなければならない。


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