【今日の一冊】世界的投資家は予見する お金の流れで読む日本と世界の未来


お金の流れで読む日本と世界の未来
ジム・ロジャーズ,大野和基(訳) (PHP研究所)


レビュー

リーマンショックやトランプ当選。こうした出来事を予言し、ことごとく的中させてきた投資家がいる。冒険投資家の異名を持つジム・ロジャーズだ。本書では著者が歴史から導き出した数々の大胆な予言が紹介されている。
最悪の金融危機が間もなく起こる。朝鮮半島は統一を果たし、世界で最も刺激的な場所になる。そして日本は消えてなくなってしまう――。そうした未来を見越して、著者は二人の娘とともにシンガポールに移住し、中国語を学んでいるという。
ときには耳をふさぎたくなる予言も含まれているが、増刷した紙幣で借金を重ねるいまの日本の姿を、外から見つめ直すきっかけになるだろう。残念なことに、世界三大投資家の一人は、この国を見限ろうとしている。しかし、これから起こる未来はまだ変えることができる。
思えば、私たちは世界で起きていることにどれだけ関心を向けているだろうか。私たち日本人の多くは、自国の政策や経済に対してすら関心を失っているのではないか。もしかしたらジム・ロジャーズはそのことにも気づいたのかもしれない。本書は、私たち日本人に対して大きく警鐘を鳴らしている。今こそ、大変化の真っ只中にある世界を大局的に眺め、歴史を知り、そして日本を知るべきときではないか。その際に、著者の予測する未来図と提言が、洞察を与えてくれることはまちがいない。


本書の要点

・資本は欧米諸国や日本からアジアに移動している。今後の世界の主役は、南北統一を果たす朝鮮半島や中国を中心としたアジアが担うことになる。
・借金を重ねるうえに少子高齢化が進み、移民を受け入れることもしない日本は、このさき消えてなくなる可能性が高い。しかし、世界に誇る日本の強みを発揮できれば、再興の道を開くことも可能だ。
・歴史を学び徹底的なリサーチをすることで世界情勢や未来が見えてくる。こうした視点は投資をする場合にも、しない場合にも必要となる。


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