【今日の一冊】 THE TEAM 5つの法則


THE TEAM 5つの法則
麻野耕司 (幻冬舎)


レビュー

この世の誰しもが、他者と協働し、「自分一人ではできない何か」に取り組んでいる。にもかかわらず、チームづくりを体系的に学ぶ機会はほとんどない。私たちは時折、経験則や社会通念を、誤ってチームづくりに適用してしまう。
本書の目的は、こうしたことを防ぎ、理論的かつ体系的に、チームづくりの法則を解き明かすことにある。著者の麻野耕司氏は、長年経営コンサルタントとして数多くの企業の組織変革を支援してきた。しかし、著者は告白する。自分が率いる組織人事コンサルティングチームで、クライアントに伝えている組織変革のノウハウをきちんと実践できていなかった時期があったのだと――。当時はチームの業績が下がり、会社でも白い目で見られたほど。そこから、よいチームをつくるために試行錯誤を重ねた。結果的に、売上、業績、組織の状態が劇的に改善し、退職率も大幅に低下。既存事業のV字回復と新規事業の大躍進につながった。
本書で紹介されている「チームの法則」は、さまざまな学問の知見をベースとし、外部環境やチームの状況に合わせたアプローチを読者が選べるように配慮されている。そのため応用可能性や再現性が極めて高い。まさに「チームを科学する」を体現した一冊だ。
読者が、ドラマや映画では当たり前のように起こる「チームの奇跡」を、自らのチームで起こせるようになってほしい。そんな著者の願いが結晶化された一冊だ。自分のチームに変革を起こしたい方の必読書である。


本書の要点

・よいチームになるための法則は次の5つから構成される。それは、Aim(目標設定)の法則、Boarding(人員選定)の法則、Communication(意思疎通)の法則、Decision(意思決定)の法則、Engagement(共感創造)の法則である。
・チームづくりには唯一の正解があるわけではない。自分のチームに合ったアプローチを思考し、選択する必要がある。
・チームの法則を実践することは組織や社会の変革にもつながる。


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