【今日の一冊】 「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント


「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント
遠藤功 (東洋経済新報社)


レビュー

誰もが一度は食べたことがあるであろう、家庭の味ホットケーキ。これをわざわざ外食で食べる必要があるのか、と考える人もいるかもしれない。しかし、本書を読むと、そんな考えは吹き飛んでしまうだろう。
本書はじつに不思議な本だ。ホットケーキの名店のガイドブックでありながら、ホットケーキの繁盛店からビジネスのヒントを探るビジネス書でもある。ホットケーキの名店には、海外からの観光客も多い。ある米国人家族は、黒塗りのハイヤーで板橋の大山にあるピノキオという名店に乗りつけ、ホットケーキを食べ、銀座の高級ホテルへと戻っていったのだという。なぜホットケーキはここまで世界を魅了するのだろうか。
著者の遠藤功氏も、ホットケーキに魅せられた一人だ。思い出の店であった「万惣フルーツパーラー」の閉店にショックを受けた著者は、それ以来、ホットケーキを提供する個人経営の店の食べ歩きを始める。そしてホットケーキの魅力だけでなく、ビジネスを成功に導く経営戦略の肝までも学んだのだという。
本書は二部構成になっている。前半では、都内、神奈川、関西の31ものホットケーキの名店を紹介していく。後半では、各繁盛店の「差別化」に焦点を当て、そこから見えてくる「ビジネスで成功するためのヒント」を解説する。
読み終わる頃には、ホットケーキが食べたくなるとともに、ホットケーキの名店の見事な差別化の手法に舌を巻くにちがいない。一冊で二度おいしい本としておすすめしたい。


本書の要点

・ホットケーキは日本では家庭の味として親しまれているが、その一方で、シンプルであるうえに奥深く、店の個性が出やすい食べ物である。名店のホットケーキは、日本国内外の多くの人を長年魅了し続けている。
・ホットケーキの繁盛店は「差別化」に成功している。繁盛店から学ぶべきヒントは、「競争戦略の視点」「現場力の視点」「マーケティングの視点」「経営理念の視点」の4つの視点で整理できる。


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