【今日の一冊】カジノ? それとも超大型リゾート? 「IR」はニッポンを救う!


「IR」はニッポンを救う!
渋谷和宏 (マガジンハウス)


レビュー

タイトルが示すように、本書のテーマは「IR」だ。しかしIRという言葉を聞いても、解禁されるカジノの「おまけ」のようなイメージを持っている人も多いのではないだろうか。
実際のIRはカジノにとどまるものではない。さまざまな設備・サービスが集まった巨大リゾート施設である。この巨大リゾート施設にとって、カジノがなくてはならないものであることは事実だ。しかし同時に、カジノだけでIRを理解することもできない。
カジノが社会問題として取り上げられるのは、言うまでもなくそれがギャンブルだからだ。2017年9月の「国内のギャンブル等依存に関する疫学調査(全国調査結果の中間とりまとめ)」によると、日本でギャンブルをしたことのある人のなかで、ギャンブル依存症が疑われる人の割合は成人の3.6%だという。これは海外と比べても大きな割合で(パチンコ・パチスロの影響が指摘されている)、ギャンブルという観点からカジノを懸念することも間違ってはいない。
一方でIRの先輩であるシンガポールでは、IRの誕生とカジノの解禁後、ギャンブル依存症の割合が低下したと報告されている。こうした先例から日本が学ぶべきことは何か。またギャンブル依存症の対策をとったうえで、なおカジノが必須となるIRを開業して得られるメリットとは何か。詳しくは、本書をお読みいただきたい。


本書の要点

・{{li:IRは会議場や展示場、エンタテインメント施設など、さまざまな施設が集まったリゾート施設である。決して「IR=カジノ」ではない。}}
・{{li:日本で構想されているIRは、単なる滞在型の施設ではない。外国人旅行者に日本の魅力を訴えるショーケースとして活用し、観光産業に与える効果をさらに増幅させることを狙いとしている。}}
・{{li:「コト消費」が充実しているIRは、これからの社会に必要とされるものだ。}}
・{{li:IRによって雇用が生まれれば、地域に希望をもたらすことができるし、日本人の働き方まで変えるポテンシャルを秘めている。}}


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