「Fire TV Stick 4K」と「第3世代リモコン」でテレビのAmazon化も悪くないかも

「Fire TV Stick 4K」と「第3世代リモコン」でテレビのAmazon化も悪くないかも

「Fire TV Stick 4K」と「第3世代リモコン」でテレビのAmazon化も悪くないかもの画像

Amazon.co.jpが4月14日に出荷を開始した新しい“Fire TV Stick第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」”。手持ちのテレビでAmazonプライム・ビデオやNetflixなどネット動画を視聴しやすくなるガジェットのアップデート版です。

通常版Fire TV Stickに第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」が同梱された「Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)付属」(4980円)が登場していますが、リモコンは単体発売もされています。

また同日には、Fire TVシリーズの上位版にあたる「Fire TV Stick 4K」と「Fire TV Cube」にも新UIが提供され始めたので、あえて単体の第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」(2980円)と「Fire TV Stick 4K」(6980円)を組み合わせてレビューしていきます。

 

■ボタンが付くだけでテレビの乗っ取り感が半端ない
最初にFire TV Stickシリーズについて簡単におさらいを。Fire TV Stickは薄型テレビなどのHDMI端子に挿せるスティック型のメディアストリーミング端末です。最新の4Kテレビはネット動画対応機種も増えているんですが、テレビって10年に一度くらいしか買い換えないですよね。だから、家のテレビに後付けでネット動画を楽しめるFire TV Stickシリーズが人気というワケです。

今回は「Fire TV Stick 4K」(テレビに挿す側)と第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」という珍しい組み合わせのレビュー。当初は“一緒に買えば最初から第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」で操作できてラクラク!”と書くつもりだったのですが、初っぱなのリモコン登録で第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」のセットアップをしようとしても上手くいかず…。結局、「Fire TV Stick 4K」付属のリモコン(第2世代)でセットアップを終えて、設定画面から新しいリモコンとしてペアリングするハメに。トホホ…。

気を取り直して。Fire TVの新UIは、ホームにプライムビデオ作品のおすすめが表示されます。そしてアプリには、Netflix、YouTube、DAZN、Hulu、TVerなんてメジャーな動画配信系がひと通りそろっています。この手広さがFireTV人気の理由ですね。

くしくも手元に「Fire TV Stick 4K」付属の第2世代音声認識リモコンと、新しい第3世代音声認識リモコンがあるので見比べてみたところ、違いはズバリ“プライムビデオ” “Netflix” “DAZN” “AmazonMusic”のボタンと、“ミュート” “ライブ”ボタンが加わったことのようです。あとはAlexaボタンが水色で目立つようになっているのですが、ボタンを押して音声認識でAlexaコマンドを話す流れは以前のバージョンと同じですね。

それだけかよ!と突っ込みたくなるかもしれませんが、アプリ専用ボタンの追加は最近の薄型テレビのリモコンでも大流行。動画配信を見る時に[メニューを開く]→[Netflixアプリを選ぶ]とするよりも、リモコンで[Netflixボタンを押す]の方が断然ラクですからね。

Fire TVって、ホームボタンを押すとテレビのHDMI入力を自動的にFire TVに切り替えてくれるんですが(HDMI CECという仕組みでFire TVからテレビを制御しています)、“第3世代音声認識リモコン”だと、“Netflix”や“プライムビデオ”といったボタンを押すと、地デジ画面からでもいきなりFire TVの動画配信にジャンプ。

それどころか、テレビの電源オフからでも、ボタンから一発でテレビも付けてくれます。これ、Fire TVのリモコン持っていても気付いていない人多いのかも。

そして“AmazonMusic”ボタンは必要?とも思ったのですが、僕はテレビにオーディオ用スピーカーを接続してAmazonMusicHDを利用しているので、ボタン一発で飛べるとなると普通に音楽プレイヤーとして活用しやすくなります。YouTubeでPVを探すよりこっちの方がいいですね。

そして、ひっそり追加された“ライブ”ボタン。これはライブ配信系コンテンツへの専用ショートカットで、ライブ配信系アプリ、例えば“AbemaTV”の番組表にダイレクトでアクセスできます。ネット系機能なので日本のテレビ放送には踏み込めないのですが、いろいろと可能性を感じます。

音声認識機能は以前からあるので新機能というわけではないのですが、リモコンのAlexaボタンを通して「テレビで、プライムビデオで、『運び屋』を見たい」なんて呼びかけると、いきなり作品再生がスタート。メニューを開かず、いきなりマイクで話すのがショートカットのコツですね。

Alexa関連でいうと、我が家のリビングには「Echo Show 10」(>> Amazon「Echo Show 10」レビュー。これ、リビングの未来でしょ)があるので「アレクサ、テレビの電源を付けて」と呼びかけるだけでテレビを起動できてラクラク。そしてテレビが起動すると、画面はFire TVのホーム画面。

第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」と「Fire TV Stick 4K」を使いだしたことで、テレビにおけるアマゾン占有率がだいぶ上がりました。Alexaでテレビの電源を入れるとホーム画面が出るし、そうでなくてもアプリダイレクトで動画配信も呼び出し放題。“ほら、アマゾンのサービスには、こんなに楽しみがあるんだよ”と全力でサポートされて、ついプライムビデオで映画を見てしまったり…。もちろんテレビだから地上波などのテレビ番組も見られるんですが、Fire TVはそれを凌駕する存在になってしまって…もう半分アマゾンにテレビを乗っ取られたような気分です。

でも、アマゾン化しているテレビってそれはそれで便利で…。これが2K版の「Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)付属」なら4980円。4K対応の「Fire TV Stick 4K」(6980円)と第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」(2980円)を揃えても合計9960円。利便性を考えたら、自分からテレビをアマゾン化しちゃうのもひとつの手かもしれません。

>> Amazon.co.jp「Fire TV」

 

<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
 

【関連記事】

◆Amazon「Echo Show 10」レビュー。これ、リビングの未来でしょ
◆AV機器としても超優秀!”おうちエンタメ”は「PlayStation 5」に集約できるぞ!
◆帰ってきた「nasne」のキモはやっぱり熟成が進んだ“torne”でした

 

関連記事(外部サイト)