ソニー「WF-1000XM4」のノイキャン×ハイレゾ高音質はもうスゴ過ぎでしょ

ソニー「WF-1000XM4」のノイキャン×ハイレゾ高音質はもうスゴ過ぎでしょ

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【イヤホンレビュー】
今やすっかり身近になった完全ワイヤレスイヤホンに2021年の超本命モデルが登場します! ソニーが6月25日に市場想定価格3万3000円前後で発売する「WF-1000XM4」は、重要キーワードである“ノイズキャンセル”だけでなく、完全ワイヤレスイヤホンとして業界初のハイレゾワイヤレス高音質伝送が可能な“LDAC”まで対応と超ハイスペック。

2019年の発売以来ロングセラーを続ける「WF-1000M3」の後継ということもあって、今年発売する完全ワイヤレスイヤホンの中でも最注目モデル。さっそく、実機を持ち出して全方位でチェックしていきます。
 

■LDACの高音質がスゴ過ぎる
ソニー「WF-1000XM4」は、ソニーが2年ぶりに送り出す完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデル。それだけに進化ポイントも多数。

その中心にあるのが“統合プロセッサーV1”です。これにより、完全ワイヤレスイヤホンでは前例のないハイレゾワイヤレスを実現する“LDAC”対応という離れ業を可能に。もちろん、ノイキャンも“業界最高クラスノイキャン”。通常音質の音源も“DSEE Extreme”でハイレゾ化。さらに“360 Reality Audio 認定モデル”だったりと、ソニーの高音質技術を惜しみなく投入しています。

実機は予想外に上手く小型化していて、重量にして7.3gと耳の中に収まる一般的なサイズ感。イヤホン表面はタッチパネル仕様で、IPX4の防滴対応です。

付属イヤーチップはウレタン系素材の“ノイズアイソレーションイヤーピース”をS/M/Lの3サイズ付属。ソフトかつ遮音性があり、ノイキャン性能にも期待できます。

イヤホン本体のタッチセンサーは、標準では右が再生系、左はノイズキャンセル・外音取り込みの切り替え。アプリで音量操作へのカスタマイズも可能です。

ハイレゾワイヤレス対応の“LDAC”を活用できるのはAndroidスマホのみなので、今回の検証はAndroidスマホの出番多め。AndroidスマホだとFast Pairを利用できるので、接続は画面に現れるボタンをタップだけと簡単。ちなみにソニーはセットアップ用に“Headphones Connect”アプリ導入を推奨しています。

またバッテリー性能も強化されていて、ノイズキャンセルオンの状態でイヤホン本体で8時間再生、充電ケース込みで24時間再生。充電ケースは小型で、Qi規格対応のワイヤレス充電も可能と使い勝手の良さも十分です。

そして気になるのがノイキャン性能。自宅でテストしてみると、エアコンやPCのファン音など高域寄りの騒音は全く聞こえないレベル。隣の部屋から漏れ聴こえるテレビの音も大幅に低減される。人の声に対しても一定レベルでノイズキャンセルが有効で、音楽を流していれば気にならないくらいになりました。

電車内でも、走行時の重低音やガタガタとした振動を大幅にカット。音楽を流すと走行音も聞こえないレベルと、かなり優秀です。

もうひとつ、使っていて気づいたのが“外音取り込み”(アンビエントサウンド)の自然な聞こえ方。クリアに中高域の音を取り込んでくれるので、音楽を流しつつ街中を歩く時の安全確保にいいですね。

ちなみに、自分が声を発すると自動的に“外音取り込み”に切り替わる“スピークトゥチャット”も追加されたので(初期設定はオフ)、イヤホンを付けたままシームレスに会話するなんて使い方も可能です。

では、音質もチェックしていきましょう。

まずはiPhoneと接続して宇多田ヒカル『あなた』から。完全ワイヤレスイヤホンとしては情報量を丁寧に引き出すナチュラル志向のハイクオリティサウンド。女性ボーカルの声にも透明感があり、コーラスもスッと広がります。楽器も適度なバランス、かつステージ全体の描写も丁寧。低音は締まりとアタック感で上手く再現しています。

BrunoMarsの『24K Magic』は極めてタイトに締まったリズムの刻みがあり、鮮明に立ち上がる男性ボーカルの聞こえ方も精緻。ナチュラル志向で、素性の良さで勝負した高音質ですね。

ただ、そんなiPhoneで聴いたサウンドを大幅に上回るのが、Androidスマホと新機能“LDAC”によるハイレゾワイヤレスのサウンド。

宇多田ヒカル『あなた』でも、歌声の聞こえ方から全く別モノ。極めて情報量豊富にリアルな肉厚さと情感が加わり、ピアノや楽器の余韻まで伝わってきて、次元の違う高音質です。BrunoMarsの『24K Magic』を聴いても、高域までしなやなかな伸びと歯切れ良さ、確かな空間を感じる中域の静寂感と浮遊感、ガチガチに引き締まった鋭い低音…もう、あまりに音質が違います。

高級イヤホンのサウンドを聴いていると感覚的に“美味しい”と形容したくなるような惚れ惚れするサウンドに出会うことがあるのですが、「WF-1000XM4」のLDACはそのレベルの高音質。手持ちのライブラリの曲を全曲聞き直したくなりました。

そして通話用マイクにも工夫があります。4つのマイクのビームフォーミングと、発話時の振動を拾う“骨伝導センサー”で装着者の人の声を拾う“高精度ボイスピックアップテクノロジー”を搭載。MacBook Airとペアリングしてビデオ会議で確認してみると…声は比較的きちんと聴こえるのですが、音質としては普通くらいですね。発話以外の騒音もある程度拾っていたので、過度な期待は禁物かも。
*  *  *
ソニー「WF-1000XM4」に触れて思ったのは「これはもしかしてソニーが完全ワイヤレスを次世代に進めようとしているんじゃないか」ということ。ノイキャンや外音取り込みの優秀さはもちろんだけど、LDACで聴いた際の高音質がズバ抜けています。Androidスマホユーザーなら、LDACの高音質だけでも選ぶ価値アリ。あ、もちろんiPhoneユーザーにとっても、ノイキャン×高音質の優秀モデルで間違いないですよ!

>> Sony「WF-1000XM4」

 

<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
 

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