ひと味違うノートが欲しい人に!日産「ノートAUTECH」は上等でしかもスポーティ

ひと味違うノートが欲しい人に!日産「ノートAUTECH」は上等でしかもスポーティ

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2020年11月のフルモデルチェンジで新型へと生まれ変わった日産のコンパクトカー「ノートe-POWER」。同社独自のハイブリッド機構“e-POWER”によるスムーズで力強い走りや、上質かつ使い勝手のいいインテリアなどが高く評価され、好調なセールスを記録している。

しかし人気モデルとなると気になるのが、他のユーザーとの“カブり”。「ノートは気になるけど、周りと同じノートはイヤだな」という欲張りな人も多いだろう。そんな「特別なノートが欲しい」という人にオススメなのが「ノートe-POWER AUTECH(オーテック)」。ノートのグレードラインナップに用意される特別仕立てのモデルである。

■オーテックジャパンのこだわりが特別な日産車を育む

今回フォーカスするノートAUTECHは、ノートe-POWERをベースとするこだわりモデルで、オーテックジャパンという会社がコーディネートしている。

そもそもオーテックジャパンとはどんな組織なのか? まずはそこから説明しよう。日本を代表するモータースポーツ“Super GT”において日産ワークスの「GT-R」(23号車)をスポンサードしていることでも知られるオーテックジャパンは、実は日産自動車の子会社だ。特装車の開発や組み立てを担当し、福祉車両や特殊用途の商用車など、顧客ニーズに合わせたカスタマイズ車両を主に手掛けている。その小回りの良さを生かし、昨今は日産車のカスタマイズモデルも手掛けていて、「GT-R NISMO(ニスモ)」を始めとする日産車の高性能仕様「NISMOロードカー」の開発や架装もオーテックジャパンが行っている。

同社は1986年に設立。初代社長を務めたのは“「スカイライン」の生みの親”としても知られる名エンジニア、故・桜井眞一郎氏だった。そんなオーテックジャパンの名を世に知らしめたのは、何といっても1992年発売の「スカイライン AUTECHバージョン」だろう。R32型GT-Rのエンジンからターボチャージャーを取り外し、自然吸気仕様とした心臓部を4ドアのスカイラインに搭載。まさに“羊の革を被った狼”というべき仕立てだった。

その後もオーテックジャパンは、R33型「スカイラインGT-R」には存在しなかった4ドアバージョンを手掛けてみたり、ステーションワゴンの「ステージア」にR33型GT-Rのメカニズムを移植した「ステージア260RS」を展開したりと、ベースモデルに大掛かりな改造を施したカスタマイズカーを生み出し、クルマ好きの注目を集めた。また近年は、日産車の内外装をプレミアム仕立てとしたドレスアップモデル「AUTECHシリーズ」も展開。“プレミアムスポーティ”をコンセプトに、軽自動車の「ルークス」からフラッグシップミニバンの「エルグランド」まで、多彩なモデルを手掛けている。
■ブルーへのこだわりとシルバーのアクセントが光る

そんなAUTECHシリーズの最新モデルがノートAUTECHだ。ベースモデルはノートe-POWERの「X」グレードで、ドレッシーという言葉がふさわしいカスタマイズが施されている。

まず目に飛び込んでくるのは、クルマを1周取り囲むようにあしらわれたシルバーのデコレーション。フロント、サイド、そしてリアと、ボディ下部にAUTECH専用のパーツが装着される。それらはすべてシルバーに塗られていて、クルマの重心を低く見せる演出にもなっている。またドアミラーも、同じくシルバーでコーディネートされている。

専用デザインの16インチアルミホイールとともにAUTECHの特徴となっているのがフロントグリル。立体形状のデザインから“ドットグリル”と呼ばれており、バランスを考えてドットのひとつひとつの形(とサイズ)を変えているというデザイナーこだわりのパーツだ。そのほかフロントバンパーの両サイドにはLEDランプを追加。光の色はオーテックジャパンのイメージカラーであるブルーとしている。

ブルーといえば、試乗車のボディに塗られたオーロラフレアブルーパール×スーパーブラックによるツートーンのカラーは、スタンダードなノートe-POWERには設定のないノートAUTECHだけの専用色。AUTECHシリーズはオーテックジャパンのイメージカラーであるブルーを、ベースモデルにはない形でラインナップするのがお約束だ。

ちなみにノートAUTECHは上記のブルー×ブラックのほかに、ピュアホワイトパール×スーパーブラックのツートーン、モノトーンのミッドナイトブラックなど、フツーのノートe-POWERにはない専用カラーが設定されている。もちろん、ガーネットレッドやプレミアムホライズンオレンジなど、ノートe-POWERと共通のカラーも5色用意されており、計8タイプのボディカラーから選択可能だ。
■プレミアムな世界観でクルマ好きの心をくすぐる

エクステリアだけでなくインテリアも、AUTECHシリーズ独自のコーディネートが施されている。

シート表皮やハンドル、インパネの加飾パネルなどは、ブルーを基調としたAUTECH専用パーツとなり、AUTECHシリーズならではの世界観を演出。そのこだわりは徹底していて、アームレスト類に入るステッチの色もブルーで統一されている。

またシート表皮には、上質な本革のように肌触りが柔らかく、かつ手入れのラクなレザレット(人工皮革)を採用。さらにインパネのデコレーションパネルには、ダークグレーをベースとする“紫檀(したん)”のパネル表面に、ブルーに光るパールをあしらうなどプレミアムな仕立てとなっている。このインテリアの世界観を味わうためだけに、あえてAUTECHシリーズを選びたくなるのは筆者だけではないだろう。

気になる走りは、定評あるノートe-POWERの美点を継承。刷新されたプラットフォームによって乗り味はしなやかだし、進化したe-POWERは力強い上に静粛性も上々。AUTECHシリーズが掲げる“プレミアムスポーティ”というコンセプトにマッチした、上質な走りを味わわせてくれる。

そんなノートAUTECHの価格は250万4000円〜。ベースグレードのXは218万6800円〜なので30万円強のアップとなる。気になるのは「30万円アップに見合うだけの価値があるか?」ということだが、それに関しては自信を持って「イエス!」と断言できる。それくらいノートAUTECHには、全身にクルマ好きの心をくすぐる“いいモノ感”が漂っている。

<SPECIFICATIONS>
☆AUTECH(2WD)
ボディサイズ:L4080×W1695×H1520mm
車重:1230kg
駆動方式:FWD
エンジン:1198cc 直列3気筒 DOHC
エンジン最高出力:82馬力/6000回転
エンジン最大トルク:10.5kgf-m/4800回転
モーター最高出力:116馬力/2900〜1万341回転
モーター最大トルク:28.6kgf-m/0〜2900回転
価格:250万4700円

>>日産「ノートAUTECH」

文/工藤貴宏

工藤貴宏|自動車専門誌の編集部員として活動後、フリーランスの自動車ライターとして独立。使い勝手やバイヤーズガイドを軸とする新車の紹介・解説を得意とし、『&GP』を始め、幅広いWebメディアや雑誌に寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

 

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